フェルスタッペン最速も赤旗事故「オーバーステアが酷すぎて…」超僅差のトップ3 / F1ベルギーGP《FP2》結果とダイジェスト
2021 F1第12戦ベルギーGP金曜2回目のフリー走行が8月27日に行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分44秒472を記録してタイムシートのトップに立つも、最終盤にクラッシュを喫して車体に大きなダメージを負った。
残り2分というタイミングでターン7の出口でリアを失いバリアに激突。左リアを中心にマシンが損傷した。残り時間が僅かであったため、セッションは再開されずそのまま終了となった。
Max is ok, but his car has been quite badly damaged by the look of things
The session will not restart#BelgianGP 🇧🇪 #F1 pic.twitter.com/EvYPqfZ5A6
— Formula 1 (@F1) August 27, 2021
最終盤のアクシデントであったため走行プログラムへの影響は軽微と考えられるが、過去2戦でもメルセデス勢との事故に見舞われ多額の支出を余儀なくされているだけに損害額が懸念される。
フェルスタッペンは「オーバーステアが酷くて修正し切れず、リアを失い壁にぶつかってしまった。あの時点まではかなり満足していたし、非常に前向きなスタートが切れていたんだけど」と語った。
なおこの事故の10分強前には、フェラーリのシャルル・ルクレールがターン6の出口でリアを滑らせ車体左側からタイヤバリアに激突。サスペンションを中心にダメージを負ってレッドフラッグが振られていた。
🚩 RED FLAG 🚩
Leclerc goes into the barriers coming out of Turn 6 💥
He's out of the car 👍#BelgianGP 🇧🇪 #F1 pic.twitter.com/WYerZJkoEC
— Formula 1 (@F1) August 27, 2021
フェルスタッペンの背後には1000分の41秒差でバルテリ・ボッタスが、1000分の72秒差でルイス・ハミルトンが迫った。スパ・フランコルシャンが104秒サーキットである事を踏まえるとかなりの僅差であり、2日目以降も白熱の接戦が期待される。
FP2開始直前に2022年のレッドブル・ホンダ残留が発表されたセルジオ・ペレスは10番手に留まった。
FIA-F3選手権のセッションのおかげでレコードラインの大部分は乾いていたものの、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2はウェット宣言のもと、気温14.3℃、路面18.6℃の半ウエットコンディションでスタートした。路面はすぐにドライとなり、インターミディエイトの出番は殆どなかった。
2度の赤旗の影響で少なくない走行時間が失われた。ロングラン・プログラムが損なわれた事は明らかで、FP1とは異なり20周以上を走り込んだマシンは1台もおらず、フェルスタッペンは全車最小12ラップに留まった。
トップ争い同様にミッドフィールドの頂上決戦も熱い。フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)がトップから0.481秒遅れの4番手タイムを刻み、1000分の12秒差でピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が5番手につけた。
アロンソのチームメイト、エステバン・オコンはターン14でスピンを喫したが、フェルスタッペンやルクレールとは異なり幸いにも接触に至る事はなく、セバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)を1000分の32秒差で退ける7番手タイムをマークした。
角田裕毅はガスリーとのタイム差をFP1よりコンマ4秒ほど縮め、0.793秒遅れの12番手につけた。背後にはアントニオ・ジョビナッツィとキミ・ライコネンのアルファロメオ勢が続いた。
2021年F1第12戦ベルギーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間8月28日(土)19時から1時間の日程で開催される。
2021年F1第12戦ベルギーGPフリー走行2(FP2)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:44.472 | 12 | |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 1:44.513 | +0.041 | 14 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:44.544 | +0.072 | 13 |
4 | 14 | アロンソ | アルピーヌ | 1:44.953 | +0.481 | 15 |
5 | 10 | ガスリー | アルファタウリ | 1:44.965 | +0.493 | 17 |
6 | 18 | ストロール | アストンマーチン | 1:45.180 | +0.708 | 14 |
7 | 31 | オコン | アルピーヌ | 1:45.302 | +0.830 | 15 |
8 | 5 | ベッテル | アストンマーチン | 1:45.336 | +0.864 | 16 |
9 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:45.386 | +0.914 | 18 |
10 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:45.404 | +0.932 | 13 |
11 | 55 | サインツ | フェラーリ | 1:45.517 | +1.045 | 14 |
12 | 22 | 角田裕毅 | アルファタウリ | 1:45.758 | +1.286 | 17 |
13 | 99 | ジョビナッツィ | アルファロメオ | 1:45.789 | +1.317 | 16 |
14 | 7 | ライコネン | アルファロメオ | 1:45.967 | +1.495 | 18 |
15 | 3 | リカルド | マクラーレン | 1:46.118 | +1.646 | 14 |
16 | 6 | ラティフィ | ウィリアムズ | 1:46.198 | +1.726 | 17 |
17 | 63 | ラッセル | ウィリアムズ | 1:46.665 | +2.193 | 14 |
18 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:46.836 | +2.364 | 13 |
19 | 9 | マゼピン | ハース | 1:47.335 | +2.863 | 14 |
20 | 47 | シューマッハ | ハース | 1:47.529 | +3.057 | 15 |
コンディション
天気 | 曇り |
---|---|
気温 | 14.3℃ |
路面温度 | 18.6℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1ベルギーGP |
---|---|
セッション種別 | フリー走行2 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | スパ・フランコルシャン |
---|---|
設立 | 1921年 |
全長 | 7004m |
コーナー数 | 19 |
周回方向 | 時計回り |