スパ・フランコルシャンの名物コーナー、オー・ルージュを駆け上がるレッドブル・ホンダのセルジオ・ペレス、2021年8月27日F1ベルギーGPのFP1にて
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F1ベルギー PU投入状況:17台交換ラッシュ!ホンダ、ペレスに上限3基目エンジン

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国際自動車連盟(FIA)テクニカルデリゲートの発表を元に、2021年F1第12戦ベルギーGPの初日FP1開始時点における各ドライバー毎のパワーユニット(PU)投入状況を以下にまとめる。

モンツァに次ぐカレンダー2番目のエンジン全開率を誇る高速スパ・フランコルシャンでの週末に先立っては、11台が今季3基目のICE(内燃エンジン)を開封。いずれかのPUコンポーネントを交換したドライバーは17名に上った。

スパは伝統的に、そのコース特性と開催時期ゆえに、各チームが年間スケジュールを踏まえての定期の交換を行う場となっている。

前戦ハンガリーGPでバルテリ・ボッタス(メルセデス)のクラッシュに巻き込まれた際のダメージでPUがお釈迦になったセルジオ・ペレスに対し、レッドブル・ホンダは今季3基目となるICE、ターボチャージャー、MGU-H、そしてMGU-Kを投じた。

ホンダは週末を前に、チームメイトのマックス・フェルスタッペン共々、今季2基目のエンジンが修復不可能な状態にある事を認めた。

予定通りに23戦が開催される場合、レッドブル・ホンダの2人は今後のシーズンのいずれかのタイミングでの4基目投入が避けられない状況だ。グリッド降格はチャンピオンシップ争いに決定的な影響を及ぼす可能性がある。

ICE交換
No Team Driver Used
44 メルセデス ルイス・ハミルトン 3基目
77 メルセデス バルテリ・ボッタス 3基目
11 レッドブル・ホンダ セルジオ・ペレス 3基目
3 マクラーレン・メルセデス ダニエル・リカルド 3基目
4 マクラーレン・メルセデス ランド・ノリス 3基目
18 アストンマーチン・メルセデス ランス・ストロール 3基目
14 アルピーヌ・ルノー フェルナンド・アロンソ 3基目
16 フェラーリ シャルル・ルクレール 3基目
22 アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅 3基目
10 アルファタウリ・ホンダ ピエール・ガスリー 3基目
6 ウィリアムズ・メルセデス ニコラス・ラティフィ 3基目
ターボチャージャー交換
No Team Driver Used
44 メルセデス ルイス・ハミルトン 3基目
77 メルセデス バルテリ・ボッタス 3基目
11 レッドブル・ホンダ セルジオ・ペレス 3基目
3 マクラーレン・メルセデス ダニエル・リカルド 3基目
4 マクラーレン・メルセデス ランド・ノリス 3基目
18 アストンマーチン・メルセデス ランス・ストロール 3基目
14 アルピーヌ・ルノー フェルナンド・アロンソ 3基目
16 フェラーリ シャルル・ルクレール 3基目
10 アルファタウリ・ホンダ ピエール・ガスリー 3基目
6 ウィリアムズ・メルセデス ニコラス・ラティフィ 3基目
MGU-H交換
No Team Driver Used
44 メルセデス ルイス・ハミルトン 3基目
77 メルセデス バルテリ・ボッタス 3基目
11 レッドブル・ホンダ セルジオ・ペレス 3基目
3 マクラーレン・メルセデス ダニエル・リカルド 3基目
4 マクラーレン・メルセデス ランド・ノリス 3基目
18 アストンマーチン・メルセデス ランス・ストロール 3基目
16 フェラーリ シャルル・ルクレール 3基目
10 アルファタウリ・ホンダ ピエール・ガスリー 3基目
6 ウィリアムズ・メルセデス ニコラス・ラティフィ 3基目
MGU-K交換
No Team Driver Used
44 メルセデス ルイス・ハミルトン 3基目
77 メルセデス バルテリ・ボッタス 3基目
11 レッドブル・ホンダ セルジオ・ペレス 3基目
4 マクラーレン・メルセデス ランド・ノリス 3基目
5 アストンマーチン・メルセデス セバスチャン・ベッテル 3基目
14 アルピーヌ・ルノー フェルナンド・アロンソ 3基目
22 アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅 3基目

PUアップグレードが予定されているという事もあろうが、上記の主要4コンポーネントに関しては、アルファロメオとハースのフェラーリPU勢のみが未だ2基で踏みとどまっている。

ES交換
No Team Driver Used
33 レッドブル・ホンダ マックス・フェルスタッペン 2基目
14 アルピーヌ・ルノー フェルナンド・アロンソ 2基目
16 フェラーリ シャルル・ルクレール 2基目
55 フェラーリ カルロス・サインツ 2基目
7 アルファロメオ・フェラーリ キミ・ライコネン 2基目
99 アルファロメオ・フェラーリ アントニオ・ジョビナッツィ 2基目
47 ハース・フェラーリ ミック・シューマッハ 2基目
CE交換
No Team Driver Used
14 アルピーヌ・ルノー フェルナンド・アロンソ 2基目
47 ハース・フェラーリ ミック・シューマッハ 2基目
エキゾースト交換
No Team Driver Used
44 メルセデス ルイス・ハミルトン 3基目
77 メルセデス バルテリ・ボッタス 3基目
11 レッドブル・ホンダ セルジオ・ペレス 5基目
3 マクラーレン・メルセデス ダニエル・リカルド 3基目
4 マクラーレン・メルセデス ランド・ノリス 3基目
18 アストンマーチン・メルセデス ランス・ストロール 3基目
14 アルピーヌ・ルノー フェルナンド・アロンソ 6基目
16 フェラーリ シャルル・ルクレール 5基目
22 アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅 5基目
10 アルファタウリ・ホンダ ピエール・ガスリー 5基目
6 ウィリアムズ・メルセデス ニコラス・ラティフィ 3基目

上記はいずれも規制の範囲内でグリッド降格ペナルティの対象外だった。

F1ベルギーGP:パワーユニット投入状況

V6ハイブリッド導入8年目の今年はICE、TC(ターボ)、MGU-H、MGU-Kが各々年間3基まで、CE、ESは各2基まで、また今季より新たに使用上限数が設定されたエキゾースト・システムは年間8セットまで降格ペナルティなく使用できる。ただしカレンダーが19戦以下となった場合は、MGU-Kの年間許容数が2基までに制限される。

Team Driver ICE TC MGU-H MGU-K ES CE EX
メルセデス L.ハミルトンHAM 3 3 3 3 2 2 3
V.ボッタスBOT 3 3 3 3 2 2 3
レッドブル・ホンダ M.フェルスタッペンVER 3 3 3 3 2 2 5
S.ペレスPER 3 3 3 3 3 3 5
マクラーレン・メルセデス D.リカルドRIC 3 3 3 2 2 2 3
L.ノリスNOR 3 3 3 3 2 2 3
アストンマーチン・メルセデス L.ストロールSTR 3 3 3 2 2 2 3
S.ベッテルVET 3 3 3 3 2 2 3
アルピーヌ・ルノー F.アロンソALO 3 3 3 3 2 2 6
E.オコンOCN 3 3 3 3 2 2 7
フェラーリ C.ルクレールLEC 3 3 3 2 2 2 5
C.サインツSAI 3 3 3 2 2 2 5
アルファタウリ・ホンダ 角田裕毅TSU 3 2 2 3 3 3 5
P.ガスリーGAS 3 3 3 3 2 2 5
アルファロメオ・フェラーリ K.ライコネンRAI 2 2 2 2 2 2 4
A.ジョビナッツィGIO 2 2 2 2 2 2 4
ハース・フェラーリ N.マゼピンMAZ 2 2 2 2 2 2 4
M.シューマッハMSC 2 2 2 2 2 2 4
ウィリアムズ・メルセデス G.ラッセルRUS 3 3 3 2 2 2 3
N.ラティフィLAT 3 3 3 2 2 2 3

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