シーズン後半戦の初戦、F1第12戦ベルギーGPが8月27日(金)に伝統のスパ・フランコルシャンで開幕を迎え、日本時間18時30分から金曜1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのは来季去就で注目されるバルテリ・ボッタス。77号車メルセデスW12は1分45秒199のトップタイムを記録した。

2番手には0.164秒落ちでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが、3番手には同コンマ5秒ジャストでアルファタウリのピエール・ガスリーが続き、ホンダ製F1パワーユニット搭載の2台が続いた。

レッドブル・ホンダ陣営はフェルスタッペンのフロントウイングに大量のフロービズを塗り、インターミディエイトタイヤを履いた状態での気流を確認。不安定な天気が予想される週末に向けて抜かりなく準備を進めた。

ダウンフォース重視のセットアップを試したか、フェルスタッペンは計測ラップでセクター2全体ベストを刻んだ。フェルスタッペンのチームメイト、セルジオ・ペレスは6番手でクルマを下りた。

前日の会見でフェルナンド・アロンソに「それ、めっちゃ違法」とツッコまれた角田裕毅は、僚友から1.229秒遅れの15番手タイムでセッションを終えた。タイヤのウォームアップに手こずったか、ターン1でスピンを喫するシーンもあった。

メルセデスはルイス・ハミルトンにハイダウンフォース、ボッタスにローダウンフォース仕様のウイングを取り付けた。スパはセットアップという点において、ロングストレートがある第1・3セクターとコーナー多数の第2セクターとの間で妥協を強いられる。

ハミルトンは「ストレートでかなり遅い」と無線で報告。ボッタスとのトップスピード差は10km弱程度に達し、8度目のタイトルを狙うイギリス人ドライバーはトラフィックの影響もあり真っ当なタイム計測ができず、僚友から3.025秒遅れの18番手でヘルメットを脱いだ。

ただし、メルセデスのトト・ウォルフ代表は「セッションを通して終始雨となるか分からなかったが、我々としてはFP1を最大限に活かす事ができた。今のところ順調だ」と語った。

金曜午前の現地フランコルシャンはセッション開始前に小雨が到来。FP1は気温12.6℃、路面温度16.9℃のウエットコンディションで開始された。

各車まずは浅溝のインターミディエイトタイヤを履いてコースに向かい、路面が乾くにつれてハードあるいはミディアムから最終的にソフトを装着。最終盤にも雨が路面を濡らした。

ロングストレートが多く、ライバルと比較してエンジンパワーで劣るとして苦戦を予想していたシャルル・ルクレールは4番手、チームメイトのカルロス・サインツも5番手と、フェラーリ勢は上々のスタートを切った。

4度のスパウィナー、キミ・ライコネン（アルファロメオ）は17番手。角田裕毅同様にラ・ソース（ターン1）でスピンを喫し、更にはピットレーン入口の壁に接触する場面もあった。アントニオ・ジョビナッツィは13番手をマークした。

アルファロメオとコンストラクターズ選手権8位を争うウィリアムズはジョージ・ラッセルが14番手、ニコラス・ラティフィが16番手につけた。

キャリア通算200戦目を迎えるダニエル・リカルドは、8番手につけたマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスから0.347秒遅れの12番手でクルマを下りた。

2021年F1第12戦ベルギーグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間8月27日(金)22時から1時間の日程で開催される。

2021年F1第12戦ベルギーGPフリー走行1（FP1）リザルト

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