2021 F1第12戦ベルギーGP土曜3回目のフリー走行が8月28日に一時間に渡ってスパ・フランコルシャンで行われ、マックス・フェルスタッペンがFP2に続いてタイムシートのトップに立った。

路面が雨に濡れる中、インターミディエイトを履いたフェルスタッペンは1分56秒924をマーク。これに0.947秒差で僚友セルジオ・ペレスが続いた事でレッドブル・ホンダが予選を前に1-2体制を築いた。

レッドブル・ホンダは両方のクルマにローダウンフォース仕様の薄いリアウィングを搭載。前日よりも第1・3セクター重視のセットアップに振ったが、それでもなおセクター2の速さは際立ち、全てのセクターでRB16Bが最速を刻んだ。

選手権争いのライバル、ルイス・ハミルトン（メルセデス）が1秒落ちの3番手につけ、これにランド・ノリス（メルセデス）がコンマ5秒遅れで続いた。

グランプリ2日目を迎えた現地の空模様は相変わらず。前日夜からの雨の影響を受け、予選結果を占うセッションは気温13.5℃、路面15.8℃のウエットコンディションでスタートした。

果敢にも最終盤にノリスがソフトを履いて1周のみコースに出たが、最後までドライ路面となる事はなかった。予選を前に不要なリスクを負う必要はなく、タイムシートの並びは決定的な意味を持たない。

ハミルトンに関しては左側ブレーキが機能していないと報告する場面があった。ここまで気温が低いとブレーキのウォームアップが問題となる事がある。

濡れた路面と低い気温。セッション開始直後には、ジョージ・ラッセル（ウィリアムズ）がバスストップ・シケインでコースオフ。ニキータ・マゼピン（ハース）がターン8でワイドに膨らむなど、コンディションに翻弄されるマシンが目立った。

フェラーリは前日のFP2でクラッシュを喫してSF21にダメージを負ったシャルル・ルクレールのシャシーをスペアに交換した。フロント側に課題を抱えていたか、ルクレールは16番手、カルロス・サインツは14番手でセッションを終えた。

アルファタウリ・ホンダ勢は、終盤にターン14でスピンを喫したピエール・ガスリーが7番手と変わらず上位に顔を覗かせた。角田裕毅は17番手でヘルメットを脱いだ。

ブレーキに問題を抱えて早々にガレージへと戻った4度のスパウィナー、キミ・ライコネンは走行わずか3周に終わった。アルファロメオは技術的なトラブルが発生したと説明しているが詳細は不明だ。僚友アントニオ・ジョビナッツィは18番手をマークした。

なおセッション中、F1は繰り返し主張していた年間23戦開催を断念し、シーズン後半のカレンダーを調整した事を明らかにした。

ウェットか、それともドライか。全3ラウンド、計1時間が予定される2021年F1ベルギーグランプリ公式予選は、日本時間8月28日(土)22時からスパ・フランコルシャンにて行われる。

2021年F1第12戦ベルギーGPフリー走行3（FP3）リザルト

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