大いに不満とガスリー連呼、アルピーヌに「明確な行動」を要求…ミス乱発の”スパ3重苦”と3戦連続での苛立ちを受け
2024年のF1ベルギーGPを振り返ったピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、エンジントラブルによる1周あたり0.7秒ものロス、ステアリングの問題、そして戦略ミスを指摘して「本当に満足できない」と連呼した。
チームメイトより高ダウンフォースのセットアップでスパのレースに臨んだガスリーは2ポジションダウンの14位フィニッシュに終わり、ジョージ・ラッセル(メルセデス)の失格に伴い最終リザルトを13位とした。
イギリスGPではフォーメーションラップでギアボックストラブルに見舞われDNS。続くハンガリーGPでは油圧系統に問題が発生してリタイヤと、スパを含めたシーズン前半戦の終盤はガスリーにとって苛立ちを抱える以外の何物でもなかった。
レースを総括するよう求められたガスリーは「本当に満足できない。ホント満足できない」と切り出した。
「午後はずっとエンジンに問題があって、毎ラップ、ストレートでコンマ7秒を失い続けた。エンジン温度の問題だ」
「それにレースを通してステアリングがまっすぐにならなかったし、適切な戦略を採らなかった。兎に角、あまりにもミスが多すぎた」
「ここ最近の3つの週末は本当に腹立たしいものだった。こんなの僕らのあるべき姿じゃない。基本的にチームの誰もがそれ以上のことができていない」
「今シーズンは厳しいスタートになってしまった。チームとして獲得したポイントは10ポイントほどだと思う。もっと多く稼げたはずだ」
「後半戦をより良いものにするために、チーム一丸となって立て直すことが必要だと思う」
最下位に沈み続けたシーズン序盤と比べれば、最近は定期的にポイントを争う競争力を見せているものの、14戦を戦って僅か11ポイントのコンストラクターズ選手権8位という成績はワークスチームの名折れだ。
後半戦での反撃に向け、サマーブレイクを使って仕切り直すという点では良いタイミングなのでは?と問われたガスリーは「ああ、そう思うよ」と声を張り上げた。
「今の僕らにとって重要なのは、客観的に自分たちを見つめ直して何を改善すべきかを検討し、それに対する明確な行動を起こすことだと思う」
「でも兎に角、本当にガッカリだ。今日はもっと良い結果を残せたはずなのに。ガッカリだよ」
2024年F1第14戦ベルギーGPではトップチェッカーを受けたジョージ・ラッセル(メルセデス)が失格となり、僚友ルイス・ハミルトンが昇格の今季2勝目を挙げた。
F1サーカスはこれより4週間弱のサマーブレイクを迎える。ザントフォールト・サーキットを舞台とする次戦オランダGPは8月23日のフリー走行1で幕を開ける。