2020年F1バーレーンGP予選を終えた直後のルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンcopyright Daimler AG

通算75回目の最前列独占で隙なしの布陣も、レッドブル・ホンダのアンダーカットを警戒するメルセデス

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今季チャンピオンチームのメルセデスAMGは、11月28日のF1バーレーンGP公式予選でルイス・ハミルトンが1分27秒264のコースレコードを樹立して今季10回目、通算98回目のポールポジションを獲得。バルテリ・ボッタスが2番手に続いた事で、チームとしてF1通算75回目のフロントロー独占をやってのけた。

ハミルトンがバーレーン・インターナショナル・サーキットでポールを獲得するのはこれで3度目であり、メルセデスとしては5年連続での最前列ロックアウトと、W11は歴代のシルバーアローと同様に砂漠の只中のパワーサーキットで高い競争力を発揮した。

前戦トルコGPで通算7度目のタイトルを手にしてチャンピオンシップを修めた事で、ハミルトンは重圧から開放されて安堵感に満ちており、チームメンバー共々純粋に予選を楽しんだようだ。

「今週末はプレッシャーから解放されて自然とリラックス出来ているような気がするよ」予選を終えたハミルトンはそう語った。

「僕だけじゃなくチームのみんなもね。全員がいつも以上に楽しんで仕事をしてるんじゃないかな。プレッシャーがない方が絶対に楽しいし、例えプレッシャーがなくてもベストを尽くす事は出来るものさ」

98回目のポールポジションを獲得してポールポジション・アワードの記念タイヤを手に持つメルセデスのルイス・ハミルトン、2020年F1バーレーンGPにて
© Daimler AG

ボッタスはチームメイトに対して0.289秒の遅れを取ったが、何が足らなかったのかは分からないと肩を落とした。

「クルマから全てを引き出せたと感じていただけにトリッキーだよ」とボッタス。

「ミスもなく最終アタックの感触も良かったんだ。ルイスとはセットアップの方向性が違うからそれが原因かもしれないけど、今夜のミーティングで改善箇所を確認してみるつもりだ」

ハミルトンは日曜日のレースを路面がクリーンな奇数列側からスタートするものの、決して優勝が約束されているわけではない。

エンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは「ここはオーバーテイクが容易で、アンダーカットも可能だし、デグラデーションが戦略上の重要課題になる」として、同じくクリーンな3番グリッドに着くレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンへの警戒感を示した。

2020年F1バーレーンGP予選を終えて水を飲むレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
© Red Bull Content Pool

とは言え抜かりはない。トト・ウォルフ代表はフェルスタッペンのタイヤ戦略を「ミディアム、ハード、ハード」の2ストップと予想し、対策を練っている事を伺わせている。

2列目を占拠したレッドブル・ホンダ、中でも4番グリッドのアレックス・アルボンが上位3台に離されずにレースを戦えればメルセデスの戦略オプションの幅が狭まるだけに、日曜のレースの鍵はデグラデーションも去る事ながら、アルボンの動向にも大きく左右される事になるだろう。

2020年F1バーレーン・グランプリ決勝レースは、日本時間11月29日(日)23時10分にスタート。1周5412mのバーレーン・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

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