W12をガレージ内に運び込むメルセデスのメカニック達、F1バーレーンGP初日2021年3月26日Courtesy Of Daimler AG

メルセデス、改善は限定的か…ペースとデグラに課題抱えレッドブルが先行「クルマはドライブ不能な状態だった」

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メルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが3月26日(金)に行われた2021 F1開幕戦バーレーンGP初日プラクティスを振り返った。

前年王者のハミルトンは全体ベストを刻んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)から0.235秒遅れの3番手、ボッタスは同0.371秒遅れの5番手に留まった。

プレシーズンテストで抱えた不安定なリアエンドを解決すべく、チームはクルマをアンダーステア寄りに振ってグランプリ初日に臨んだ。

エンジニアリング・ディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、全体的なバランスは一定程度改善できたとしたものの、ペース(速さ)とデグラデーションに問題があると説明。いずれの問題も同じ要因だと語った。

リアの不安定さを解消し切れていないためにクルマが滑りタイヤが摩耗。トラクションが上手く掛けられずペースが不足しているといったところだろうか。開幕前テストで抱えた課題の解決は限定的と言えそうだ。

実際、ロングランの際のマシンについてボッタスは「ほとんどドライブ不可能な状態だった」と説明しているが、これはデグラデーションの酷さが原因だろう。一方のハミルトンは、ボッタスよりは上手く対処していたようだ。

ハミルトンもボッタスも現時点ではレッドブル・ホンダが先行しているとの認識を示しているが、その差は「さほど大きくはない」として巻き返しに息巻く。レッドブルが先行しているからといって、それは必ずしもメルセデスがポールを取れないという事を意味するわけではない。特にハミルトンの予選ランからは目が離せない。

Mercedes:F1バーレーンGP初日

ルイス・ハミルトンFP2: 3位, FP1: 4位

マシンはまだ望んでいるような状態じゃない。少しずつ良くなってきてはいるけど、まだ完璧じゃないからできる限りの努力をしている。登らなきゃならない山があるのは確かだけど前向きに捉えている。

レッドブルは本当に速い。現時点では彼らが一歩リードしている。(古巣の)マクラーレンもかなり良い感じみたいだね。彼らが前に進む姿が見られて嬉しいよ。ロングランがどうなのか興味深いところだ。

鍵になるのはスタビリティだ。この気候と風を踏まえると、クルマを安定させてタイヤを長持ちさせる事ができるかどうかが重要だ。

(日曜日は風が強いという予報について)僕らにとっては好ましくないね。確かにリアが不安定なのは事実だけど、多かれ少なかれ誰もが似たような状況を強いられるんじゃないかな。

コーナーにアプローチする際にリアが滑ってしまうと、クリッピングポイントを奥に取る事ができなくなる。ダウンフォースが十分にあるマシンほどクリッピングを奥に取れるんだけど、今はかなり手前だ。

今年はタイヤのパフォーマンスも低下しているから仕方がないとも思うけど、解決策を見つけるために今夜も仕事に取り組むつもりだ。

バルデリ・ボッタスFP2: 5位, FP1: 2位

マシンバランスに関してはまだまだだと感じたけど、テストの時よりクルマの感触は改善しているし、深刻な問題もなくスムーズな1日だった。

土曜の予選でポールポジションを狙うには、やるべき事が山積みだ。特にテストの時と同じ様にリアエンドのバランスが不安定だ。セットアップに関しては幾らか改善してフィーリングが良くなっているけど、それでもまだ望むような状態には達していない。明日の朝までに解決できるよう取り組むつもりだ。

最後のロングランはかなり厄介だった。全くラップをまとめる事ができず、クルマはとてもドライブできるような状態じゃなかった。でもまだ金曜日だし、フリー走行の存在価値はそこにある。

僕らが激しい競争の真っ只中にいる事は明らかだ。今日はマクラーレンが力強かったし、レッドブルも予想通り強かった。僕らは決して最速ではないれど、かと言って大きく離れされているとは思っていない。


初日をトップで締め括ったのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.095秒差で退けた。3番手には0.235秒遅れでルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。

F1バーレーングランプリ3回目のフリー走行は日本時間3月27日(土)21時から、公式予選は同24時から1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催される。

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