メルセデスのジョージ・ラッセルが0.013秒差でシャルル・ルクレール（フェラーリ）を退け、2024年F1アゼルバイジャンGPの3回目のフリー走行で最速を刻んだ。角田裕毅（RB）は12番手。オリバー・ベアマン（ハース）のクラッシュを含む2度の赤旗中断があった。

エステバン・オコン（アルピーヌ）のセッションは早々に終了した。MGU-Hのトラブルに見舞われたFP1に続き、再びERS系統と思しき問題に直面し、計測ラップを走る前にコース所でクルマを停めた。

晴天に恵まれ暑くなった初日とは異なり、イベント2日目のバクー市街地コースは小雨に見舞われた。結果、埃っぽく滑りやすい今週末の路面のグリップは更に低下。ドライバーにはより慎重なアプローチが求められたが、2人のルーキーはベテランのチームメイトに迫るなど、前日からやや攻めすぎている印象だった。

ケビン・マグヌッセンの代役、ベアマンは残り27分、バリアに激突した。ターン1へのブレーキングが遅れてエスケープに飛び出し、衝突を避けようとしたものの判断が遅く、左フロントから壁にぶつかった。「僕はなんてバカなんだ」「本当に申し訳ない」と、チームに謝罪した。

残り20分ほどで再開されるとタイムシートは慌ただしく動いた。マクラーレン勢は3-4番手を刻み、マックス・フェルスタッペン（レッドブル）をコンマ1秒差で5番手に退けた。ルイス・ハミルトンはトップ4チームの中で唯一、遅れを取って10番手に留まった。

とは言え、平均して2分に1回、黄旗が振られたため、タイムシートから何を読み取るべきかは難しい。ただし予選でも似通った展開になる可能性は高く、チームとドライバーは早めの行動が求められるかもしれない。

このセッションを「荒れた」と評した角田裕毅は、アストンマーチン勢と僅差の中団上位争いを繰り広げた。惜しくもフェルナンド・アロンソには0.029秒及ばなかったが、ランス・ストロールを0.068秒差で抑えて12番手につけた。ダニエル・リカルドはチームメイトからコンマ3秒遅れの14番手をマークした。

ウィリアムズは2台揃ってトップ10に並ぶ傑出したパフォーマンスを発揮した。FP1のクラッシュによるネガティブなイメージを払拭せんとばかりにフランコ・コラピントは、アレックス・アルボンに0.044秒と迫る9番手をマークした。

ストリートサーキットでのプラクティスでは、経験豊富なドライバーであるほど、通常以上のマージンを以て周回する。常設コース以上に、彼らの真のペースは予選になるまで全く分からない。

全3ラウンド、計1時間が予定されるF1アゼルバイジャンGPの公式予選は、日本時間9月14日(土)21時からバクー市街地コースにて行われる。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2024年F1第17戦アゼルバイジャンGPフリー走行3（FP3）リザルト

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