相性か成果か…息を吹き返すレッドブル「もっと競争力を発揮できる」と5番手止まりのフェルスタッペン、反撃開始へ
マックス・フェルスタッペンは6位に終わった前戦イタリアGPを経て、「本当に酷い」「クルマ全体を変える必要がある」とRB20に対して厳しい評価を下していたが、バクー市街地コースでの初日のセッションでは復調の兆しが見られた。
何度かロックアップやコース外に逃れる場面があり、タイムシートでは首位のシャルル・ルクレールからコンマ5秒ほど遅れたが、それでもフェルスタッペンは2日目以降に向けてポジティブな感触を得ていた。
「かなり多くを学べたし、全体的には良い一日だったと思う」とフェルスタッペンは振り返った。
「あとは、今日試したことを整理するだけだ。今週末はこれまで以上に競争力があると思う。良い感じだ。舞台裏での努力の成果だね」
「確かに、FP2は少し難しかった。バイザーに問題があって、陽がビルの間から差し込むと眩しくて視界が悪かったんだ」
「それに加えて路面もかなり滑りやすかった。ここは90度コーナーが多いし、もう少しバランスを取る必要があるけど、もっと競争力を発揮できる自信はある」
僚友セルジオ・ペレスも好調で、2回目のフリー走行では実質的な最速タイムを刻んだ。レッドブルはこの日、予選シムとレースシムの両方でライバルにリードを築いた。
モンツァの時より遥かに競争力があるのは確かだが、それが改良されたフロアの成果によるものなのか、サーキットとの相性によるものなのかは分からない。
バクーは各コーナーの速度差が比較的小さいため、低速と高速の間でバランスを取るのが難しいというRB20の問題が顕在化しにくい側面がある。問題が再び如実に表れるとすれば2戦後のアメリカGPだろう。
クルマの問題が根本的に解決されたわけでないことは確かだ。クリスチャン・ホーナー代表は、「明確に定まった方向性」に従って進められている新たなパーツの搭載を待つ必要があると説明している。
初日のRB20には、スパで使われた比較的大型のリアウィングが取り付けられており、ライバルに対し、概してストレートで約コンマ5秒遅れる一方、2人のドライバーはコーナーで速さを見せた。
2024年F1アゼルバイジャンGPの初日FP2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手セルジオ・ペレス(レッドブル)を0.006秒差で退けた。
FP3は日本時間9月14日(土)17時30分から、公式予選は同21時から1時間に渡ってバクー市街地コースで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。