バクー市街地コースでレースを戦うピエール・ガスリー駆るアルファタウリAT03のリア、2022年6月12日F1アゼルバイジャンGP
Courtesy Of Red Bull Content Pool

今季最上5位ガスリーの一方、角田裕毅の6位を逃したアルファタウリ「複雑な心境だ」とデゾトゥー

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スクーデリア・アルファタウリは6月12日(日)のF1第8戦アゼルバイジャンGPでダブル入賞のチャンスがありながらも、ポイントを持ち帰ったのは5位ピエール・ガスリーのみだった。角田裕毅はウイング破損の不運に見舞われてしまい「楽に6位入賞できた」はずのレースを13位で終える事となった。

車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーはバクー市街地コースで行われた51周に及ぶ長き戦いを終えて、今季最高成績を挙げた事を喜ぶ一方、角田裕毅への謝罪の言葉を口にし、チャンスをフイにした悔しさをにじませた。

「今日は複雑な心境だ。ピエールと共に5位という素晴らしい、そして当然の結果を出すことができたので、チーム内の誰もが本当に満足しているものの、DRSの機構とフラップ周りへのメカニカルなダメージのせいで6位フィニッシュの可能性を失ってしまったユーキの事を思うと本当に残念でならない」

「週末を通して見事な仕事をしてくれていただけに、こういう結果に終わってしまい、彼には申し訳なく思っている」

「レースは激戦だった。ミディアムタイヤでの最初のスティントは力強く走る事ができた」

「我々は1回目のバーチャルセーフティカーのタイミングを利用して、2台をピットインさせてハードタイヤに交換する事にした。期待よりも早い段階での導入だったため、レース終了までが長い道のりになることは覚悟していたが、2人のドライバーがタイヤとクルマの両方を見事にマネジメントする素晴らしい仕事をしてくれたおかげで全てが順調に進んでいた」

「ところが残念な事に、2度目のVSCが出てしまったため、ハミルトンが2セット目のハードを装着する事となり、レース終了の僅か7周前に交わされてしまった。非常に古いタイヤであったにも関わらず、ピエールは冷静にレースを進めて5位でフィニッシュした」

「ユーキの一件を除けば、今週末は我々の士気を高める事になった。コンストラクターズ選手権では6位(アルファロメオ)との差を縮めることができたし、次のカナダGPでも好調をキープしていきたい」


6月12日(日)にバクー市街地コースで行われた2022年F1第8戦アゼルバイジャングランプリ決勝レースでは、3番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペンが今季5勝目を飾った。2位にセルジオ・ペレスが続き、レッドブルが1-2を達成。3位表彰台にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が滑り込んだ。

ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台とする次戦カナダGPは6月18日のフリー走行1で幕を開ける。

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