レッドブル・リンクのホームストレート、2022年7月9日F1オーストリアGPスプリントにて
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濃密な26分…フェルスタッペン快勝、王者2名 完走できず…角田裕毅は後退17位 / F1オーストリアGP《Sprint》結果とダイジェスト

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2022年F1第11戦オーストリアGPのスプリントレースが現地7月9日(土)に行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最前列トップからの優勝を飾り決勝のポールポジションを確保した。

オープニングラップこそ後方のフェラーリ勢と激しい攻防を繰り広げたものの、一旦リードを広げると独走をキープ。レッドブル・リンクでの23周をコントロール下に置いた。

メダルを掲げるスプリントウィナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年7月9日F1オーストリアGPスプリントCourtesy Of Red Bull Content Pool

メダルを掲げるスプリントウィナーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年7月9日F1オーストリアGPスプリント

トップ4の並びは変わらず、2位にシャルル・ルクレール、3位にカルロス・サインツと、フェルスタッペンの後方にはフェラーリ勢が続き、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が4位でチェッカーを受けた。

Q2でのトラックリミットが予選終了後の審議となった事で、4番手から13番手へと降格したセルジオ・ペレス(レッドブル)は、怒涛のオーバーテイクショーを披露してポジションを8つ上げる5位でフィニッシュした。

エステバン・オコンは1つ順位を落としながらも6位を獲得したが、アルピーヌのチームメイト、2度のF1王者フェルナンド・アロンソは、電気系統とみられるメカニカルトラブルに見舞われスタート前にレースを終えた。

ダブルQ3進出のハース勢は健闘した。最終的には追い抜きを許したものの、ミック・シューマッハはルイス・ハミルトン(メルセデス)を12周に渡って抑え込んで9位を獲得し、ケビン・マグヌッセンは7位でヘルメットを脱いだ。

アルファタウリ勢は2台揃ってポジションを落とす非常に厳しい結果となった。

ピエール・ガスリーはオープニングラップでハミルトンと接触。最後尾にまで転落して15位でフィニッシュした。14番グリッドの角田裕毅は序盤にズルズルと後退。一時は15番手にまで挽回したものの17位に終わった。またトラックリミットを理由として黒白旗を受けた。

現地シュピールベルクはイベント2日目も晴れ、イモラに続く今季2回目のスプリントは気温21.3℃、路面37.2℃、湿度32%、気圧944hPaのドライコンディションでフォーメーションラップを迎えた。接触事故や思わぬハプニング、そして手に汗握る接近戦と、濃密な26分間となった。

アストンマーチンとウィリアムズの計4台はスタートタイヤにソフトを選択。他はミディアムを選んだ。

トラブルを抱えたアロンソはタイヤウォーマーを付けっぱなしのままダミーグリッドに放置された。1周を終えてグリッドに着く直前、今度は周冠宇(アルファロメオ)が最終ターン10でエンジンストップ。追加でもう1周、フォーメーションラップが行われる事となった。周冠宇はピットレーンスタートを余儀なくされた。

ランド・ノリス(マクラーレン)はターン3のブレーキングでアレックス・アルボン(ウィリアムズ)に並びかけコーナーへと進入していったものの、行き場を失いコースオフ。スチュワードはアルボンに5秒ペナルティを科す裁定を下した。

アルボンはその後、10周目のターン6でセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)にサイド・バイ・サイドを許した際に接触。6つポジションを上げていた4度のF1ワールドチャンピオンはグラベルに飛び出し最後尾に転落。車体へのダメージを理由に残り2周でリタイヤした。

2022年F1オーストリアGPの決勝レースは日本時間7月10日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事でチャンピオンシップを争う。

2022年F1第11戦オーストリアGPスプリントリザルト

Pos No Driver Team Laps Time PTS
1 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル・RBPT 23 26:30.059 8
2 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 23 +1.675s 7
3 55 カルロス・サインツ フェラーリ 23 +5.644s 6
4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 23 +13.429s 5
5 11 セルジオ・ペレス レッドブル・RBPT 23 +18.302s 4
6 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 23 +31.032s 3
7 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 23 +34.539s 2
8 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 23 +35.447s 1
9 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 23 +37.163s 0
10 77 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 23 +37.557s 0
11 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 23 +38.580s 0
12 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 23 +39.738s 0
13 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 23 +48.241s 0
14 24 周冠宇 アルファロメオ・フェラーリ 23 +50.753s 0
15 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・RBPT 23 +52.125s 0
16 23 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 23 +52.412s 0
17 22 角田裕毅 アルファタウリ・RBPT 23 +54.556s 0
18 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 23 +68.694s 0
19 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 21 DNF 0
NC 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 0 DNS 0

コンディション

天気晴れ
気温21.3℃
路面温度37.2℃
周回数23

セッション概要

グランプリ名 F1オーストリアGP
セッション種別 スプリント
セッション開始日時

サーキット

名称 レッドブル・リンク
設立 1969年
全長 4318m
コーナー数 10
周回方向 時計回り

F1オーストリアGP特集