笑顔のフェルナンド・アロンソ、2018年F1オーストリアGP決勝レース前のピットにて
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8位フェルナンド・アロンソ「入賞なんて期待してなかったからビックリ」Mclaren

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7月1日(日)の第9戦F1オーストリア決勝レースに挑んだマクラーレン勢は、フェルナンド・アロンソが8位入賞、ストフェル・バンドーンはギアボックストラブルによるリタイヤに終わった。

予選後のパルクフェルメ下にあるマシンに変更を加えたため、アロンソはピットレーンからのスタートを強いられた。最高速で劣るMCL33での挽回の見通しは暗く、レースが始まるや否や「こんなんで71周も走りたくない」と不満をぶちまけていたアロンソ。だが、予想以上に上昇した路面温度のためにブリスターに苦しむマシンが多発。タイヤマネジメントに専念したアロンソは、気がつけばポイント圏内を走行。8位でチェッカーを受けた。

バンドーンはオープニングラップでピエール・ガスリー(Toro Rosso)と接触。フロントウイングを破損し予定外のピットインを強いられた。隊列最後尾に突き落とされたバンドーンは、シフトチェンジに問題を抱えながらも何とか周回を重ねたが、終盤にギアボックスが悲鳴を上げリタイア。15位完走扱いでレースを終えた。

F1オーストリアGP決勝を終えて

フェルナンド・アロンソ決勝: 8位, スタート: ピットレーン

ポイントなんて期待してなかったから本当に幸せだよ。良い意味で驚きだね。なんだか奇妙なレースだったよ。ピットレーンからスタートして最初の数周を終えて19番手にポジションを上げたんだけど、その後はトラフィックに捕まり本来のペースで走れなかった。そうは言っても、去年のフロントウイングで走ってたから、エアロにどういう影響が出てたのかは正確に分からないんだけどね。

それにしても混沌としたレースだった。路面温度が上がったせいで皆ブリスターで苦しんでたみたいだけど、僕はタイヤマネジメントを上手くやってその成果を結果で示す事が出来た。ポイントが取れたのは良いことだけど、僕らは甘んじることなく改善し続ける必要がある。次は僕らのホームレースだから、もっとコンペティティブでなきゃならない。

ストフェル・バンドーン決勝: DNF, スタート: 14位

1周目のガスリーとの接触はただのレーシングアクシデントさ。ターン3はエイペックスと出口が狭いのに、3台か4台のマシンがサイド・バイ・サイドで走ってたんだからね。残念だけど避けようがなかったよ。

ピットインして新しいノーズに交換し、コースに戻ったらそこがトラフィックの中でさ。始まったばかりなのにブルーフラッグが出てしまい、ラップリーダーの連中に道を譲るしかなかった。何台ものマシンに追い抜かれるのは気持ちの良いものじゃないね。

終盤になってクリアラップを走れてようやく何台かをオーバーテイクできた。マシンには幾らかペースがあったからね。ラップタイムを見れば分かるけど、僕らは予選よりも今日の方が競争力があったんだ。今週末は厳しかったけど、チームとしてはポイントが取れて、その点はポジティブだね。


優勝はレッブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、2016年メキシコGP以来となる通算4勝目を挙げた。2位はスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネン、3位表彰台にはセバスチャン・ベッテルが滑り込んだ。

晴天に恵まれた日曜のシュピールベルクは週末を通して最も暑くなり、気温23℃、路面48℃にまで上昇。”マシンクラッシャー”の異名を取るレッドブル・リンクがマシンに牙を剥き、メルセデス2台を含む計5台がマシントラブルでリタイヤを喫した。

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