2020年F1オーストリアGP予選を終えて3番グリッドにクルマを停めたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン
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3連覇目指すフェルスタッペン「タイヤ戦略と気温を味方につけて優勝を狙う」

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4日(土)のF1オーストリアGP公式予選を3番手で終えたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、シングルラップのパフォーマンスにおいてRB16がメルセデスW11に劣っていた事を認めつつも、同じレッドブル・リンクで開催される来週末のシュタイアーマルクGPまでに縮めていきたいとし、更に日曜の決勝に関しては優勝を懸けて戦う事を誓った。

フェルスタッペンは土曜午前の3回目のフリー走行で1分3秒477の3番手タイムを記録すると、午後のスターティンググリッド争いではQ2を唯一ミディアムで突破し、ポールを争う最終ラウンドでは自己ベストを塗り替える1分4秒413をマークして3番グリッドを手にした。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
1 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:04.111 1:03.015 1:02.939
3 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:04.024 1:04.000 1:03.477
5 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:04.661 1:03.746 1:03.868

レッドブル・リンクでの3連勝に期待が寄せられるフェルスタッペンだが、昨年のレースではフロントロウ2番手からスタートするも蹴り出しで大きく出遅れ、ターン1までの300m強の僅かな距離だけでポジションを一気に5つ落とし7番手まで後退。開始早々に劣勢に追い込まれた。

レースへの意気込みを問われたフェルスタッペンは「昨年みたい状況は御免だから、まずは良いスタートを切ることが重要だ」とした上で、暑くなる事が予想されている日曜のシュピールベルクの気候と、上位勢としては唯一となるミディアムタイヤでのスタートが後押しとなる事を期待した。

5番グリッドスタートの2018年、そして2番グリッドスタートの2019年と、過去2年連続で逆転優勝を飾ってきたフェルスタッペン。日曜のレースでは3連覇の期待がかかる。

決勝では優勝を懸けて戦う

マックス・フェルスタッペン予選: 3位, FP3: 3位

もちろんポールポジションを懸けて戦いたいたかったけど、今日は不可能だった。スタートを考えれば3番グリッドは悪くない結果だよ。1ラップでのパフォーマンスとしては僕らは最強ではなかったけど、来週の予選に向けて改善できることは確実にある。

今日は今日、明日は明日だ。レースでは周りの連中がソフトタイヤを履いてスタートするのとは対象的に、僕は彼らとは異なる戦略を取りミディアムタイヤでスタートする事になる。気温も高くなるみたいだし、それが有利に働くことを期待している。

だからと言ってメルセデスが遅くなるわけじゃないけど、少しでも差が縮まることを願うよ。

昨年みたい状況は御免だから、まずは良いスタートを切ることが重要だ。その後は優勝を懸けて戦えるように、できる事は何でもやるつもりだ。例年ファンが素晴らしい雰囲気を作ってくれているから、今回ホームコースにファンがいないのは残念だけど、テレビで観戦している人たちのためにエキサイティングなレースができるよう頑張るつもりだ。


ポールポジションはバルテリ・ボッタス(メルセデス)、2番手にはルイス・ハミルトンが続きブラック・アローが1-2。3番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがつけた。

2020年F1開幕戦オーストリアグランプリ決勝レースは、日本時間7月5日(日)22時10分にフォーメーションラップを迎え、1周4326mのレッドブル・リンクを71周する事で選手権を争う。

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