フェラーリSF1000を駆るセバスチャン・ベッテル、2020年F1オーストリアGPにて
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ベッテル、まさかの予選Q2敗退にショック隠さず「驚いた…」F1オーストリアGP

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セバスチャン・ベッテルは4日(土)に開催されたF1オーストリアGPの公式予選で、メカニカルトラブル等の自己の責に依らないものを除き、2015年にスクーデリア・フェラーリに加わって以来初めてのQ2敗退を喫した。

最終ラウンドに進出する10台の枠を巡る戦いでベッテルは、10番手につけたチームメイトのシャルル・ルクレールに0.165秒届かずノックアウトを喫した。

SF1000のエアロに深刻な欠陥を抱えたマラネロは開発の方向転換を余儀なくされ、ファクトリーでは今も懸命に作業が続けられており、レッドブル・リンクにはアップグレードを持ち込めていない。ルクレールは今シーズンの見通しについて、昨季よりも苦戦するのは「99%確実」だとしている。

実際、ルクレールは最終Q3で7番手タイムをマークしているが、これは自身が昨年記録したポールタイムより1秒近くも遅い。

クルマを下りたベッテルは今週末のパフォーマンスについて「驚いたよ。もう少し余裕があると思っていたから。ライバル連中はおそらく、プラクティス走行で(僕らの予想よりも)少し多めに燃料を搭載していたが、もしくは保守的に走っていたようだ」と語った。

「クルマにはあまり満足できていなかった。コーナーへの進入時に思った以上にオーバーステアが出ていたんだ」

予選Q3ではルクレールの前に、ポールポジションを獲得したメルセデスは当然として、レッドブル、マクラーレン、レーシングポイントの4チームが並んでいた。SF1000が一発の速さで致命的に遅れを取っている事は間違いないと言えそうだが、ベッテルはレースペースには手応えを得ているようだ。

4度のF1ワールドチャンピオンは「でもまぁ、明日は今日とは違った展開になると思う。今日は暑かった路面の影響が大きかったのかもしれない」と付け加え、決勝レースでの巻き返しを誓った。

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