
波乱続出、王者とホンダは試練の幕開け…フェラーリ1-2で新時代スタート / F1オーストラリアGP 2026《FP1》結果と詳報
2026年のF1シーズンが3月6日(金)、アルバート・パーク・サーキットで開幕を迎えた。刷新された技術規則の下での最初のセッションとなったF1オーストラリアGPのFP1では、フェラーリ勢がタイムシートの上位を独占する結果となった。
一方で、グリッド全体が未知の領域へ踏み出すなか、各チームでトラブルが相次いだ。開幕セッションは、いきなり波乱を感じさせる内容となった。
フェラーリが盤石スタート、ルクレールが最速
Courtesy Of Ferrari S.p.A.
アルバート・パーク・サーキットを周回するシャルル・ルクレール(フェラーリ)、2026年3月6日(金) F1オーストラリアGP FP1
セッションをリードしたのはフェラーリだ。シャルル・ルクレールが1分20秒267を記録し、2番手のチームメイト、ルイス・ハミルトンに0.459秒という大差をつけてトップに立った。
一方、タイトル防衛に挑むランド・ノリス(マクラーレン)は、わずか7周を走った段階でギヤボックスのトラブルに見舞われた。チームはFP2への影響を最小限に抑えるため、予防的措置として交換を決断。早々にセッションを切り上げた。
地元ファンの期待を背負うオスカー・ピアストリ(マクラーレン)も開始直後に一時的なパワーロスに見舞われる場面があり、昨年の覇者マクラーレンにとっては課題が浮き彫りになるセッションとなった。
ホンダPUに再び暗雲、アストン走行できず
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
FP1に向けてガレージに入るフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)、2026年3月6日(金) F1オーストラリアGP(アルバート・パーク・サーキット)
深刻な状況に直面しているのがアストンマーティン・ホンダだ。プレシーズンテストの段階からパワーユニット(PU)の振動問題が続くなか、この日も悪夢に見舞われた。
セッション開始に先立ち、「PU関連と思われる不具合が発見された」ため、フェルナンド・アロンソは出走を断念した。一連の振動問題との関連は現時点では明らかにされていない。
さらにランス・ストロールもPU関連と見られるトラブルにより、わずか3周で走行を切り上げる事態となった。
以前から懸念されていた通り、ホンダPUの信頼性確保が最優先課題であることを改めて突きつけられる結果となった。
新人リンドブラッドが躍動、レッドブル勢も好発進
波乱のセッションのなかで力強い印象を残したのが、今季唯一のルーキー、アーヴィッド・リンドブラッド(レーシング・ブルズ)だ。
セッション開始直後、ピット出口でストップし、バーチャル・セーフティーカー(VSC)の原因となる厳しいスタートとなったが、コース復帰後は力強い走りを見せ、状況を大きく挽回。最終的にメルセデス勢を上回る5番手タイムを記録した。
セッション中盤には、アレックス・アルボン(ウイリアムズ)がターン10で停止し、2度目のVSCが導入された。
🟡 VIRTUAL SAFETY CAR 🟡
Alex Albon stops out on track, with the team reporting a hydraulic issue over the radio #F1 #AusGP pic.twitter.com/em7Y9T4xmJ
— Formula 1 (@F1) March 6, 2026
シニアチームのレッドブルも幸先の良いスタートを切った。マックス・フェルスタッペンは3番手を記録。アイザック・ハジャーは派手にロックアップする場面もあったが、チームメイトに0.298秒差の4番手をマークした。
昨年までパートナーだったホンダが出口の見えないトンネルで右往左往するなか、新開発のレッドブル・フォード・パワートレインズは高いポテンシャルを感じさせている。
アウディがWトップ10、キャデラックは苦戦
ワークス体制での初陣を迎えたアウディも健闘した。全車に先駆けて最初にコースインしたニコ・ヒュルケンベルグは8番手、ガブリエル・ボルトレートは9番手と、エステバン・オコン(ハース)を抑え、2台をトップ10に送り込んだ。
対照的に、同じく新規参戦組のキャデラックは苦しいスタートとなった。バルテリ・ボッタス(キャデラック)は17番手、セルジオ・ペレス(キャデラック)は20番手に沈んだ。
1年ぶりの復帰戦となるボッタスは、メルセデス時代の元チームメイトであるハミルトンに走行を妨害されたと無線で訴えた。またペレスも、エンジンブレーキに問題があるとチームへ報告する場面があった。
各チームはここからデータ分析を進め、現地時間16時開始のフリー走行2回目(FP2)へ向かう。
Too early in the season? 😅
Valtteri: "I got fully blocked by Lewis" ✋#F1 #AusGP pic.twitter.com/vHPDhBKCHG
— Formula 1 (@F1) March 6, 2026
FP2は日本時間3月6日(金)14時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第1戦 オーストラリアGP フリー走行1(FP1)リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:20.267 | 0.000 | 33 |
| 2 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:20.736 | 0.469 | 30 |
| 3 | 3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:20.789 | 0.522 | 27 |
| 4 | 6 | ハジャー | レッドブル | 1:21.087 | 0.820 | 24 |
| 5 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 1:21.313 | 1.046 | 22 |
| 6 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:21.342 | 1.075 | 21 |
| 7 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:21.371 | 1.104 | 26 |
| 8 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:21.376 | 1.109 | 24 |
| 9 | 5 | ボルトレート | アウディ | 1:21.696 | 1.429 | 23 |
| 10 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:21.969 | 1.702 | 21 |
| 11 | 31 | オコン | ハース | 1:22.161 | 1.894 | 28 |
| 12 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:22.323 | 2.056 | 30 |
| 13 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:22.613 | 2.346 | 28 |
| 14 | 87 | ベアマン | ハース | 1:22.682 | 2.415 | 25 |
| 15 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:23.130 | 2.863 | 24 |
| 16 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:23.325 | 3.058 | 26 |
| 17 | 77 | ボッタス | キャデラック | 1:24.022 | 3.755 | 24 |
| 18 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:24.035 | 3.768 | 27 |
| 19 | 1 | ノリス | マクラーレン | 1:24.391 | 4.124 | 7 |
| 20 | 11 | ペレス | キャデラック | 1:24.620 | 4.353 | 14 |
| 21 | 18 | ストロール | アストンマーティン | 1:50.334 | 30.067 | 3 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 21℃ |
| 路面温度 | 37℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1オーストラリアGP |
|---|---|
| セッション種別 | フリー走行1 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | アルバート・パーク・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 1996年 |
| 全長 | 5278m |
| コーナー数 | 14 |
| 周回方向 | 時計回り |