
ラッセルが新時代初ポール!マックスQ1事故の衝撃…アストンら3台が無計時 / F1オーストラリアGP 2026《予選》結果と詳報
2026年F1世界選手権の開幕戦、オーストラリアGPの公式予選が3月7日(土)にアルバート・パーク・サーキットで行われ、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が全セクターで全体ベストを刻み、新時代初のポールシッターに輝いた。
2番手には0.293秒差でチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリが続き、プレシーズン段階から最強と目されていたメルセデスがフロントロウを独占した。さらに注目すべきは、後続との差だ。3番手以下とはコンマ8秒近いギャップが開いた。
これは、現時点でのメルセデスの優位性を雄弁に物語るものといえる。セッション後には、圧縮比に関する規則のグレーゾーンを突いた結果ではないかとの疑念の声も上がった。
最大のドラマはQ1で…マックス衝撃のクラッシュ
本予選最大のドラマが生まれたのは、Q1だった。残り7分、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がターン1で単独クラッシュを喫した。ブレーキを踏んだ瞬間にRB22がスピンし、グラベルを越えてウォールに激突した。
ドライバーに深刻な怪我はなかったが、クルマを降りたフェルスタッペンは手首を気にする様子を見せた。無線では「リアがロックした。最高だね」と皮肉交じりに語った。原因はドライバーのミスではなく、新世代パワーユニットの制御ソフトウェアの誤作動だった。
Max Verstappen is OUT of Qualifying, with no time set! 😳
This is the moment where the Red Bull driver spins into the wall at Turn 1 👇#F1 #AusGP pic.twitter.com/M2XKoapEMl
— Formula 1 (@F1) March 7, 2026
これによりフェルスタッペンは、角田裕毅に代わって加入した新人アイザック・ハジャーに先行を許す形で予選を終えた。ハジャーはQ3でも躍動し、シャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.024秒差で抑えて3番手を記録。印象的なレッドブルデビューを飾った。
昨年、フェルスタッペンは予選でチームメイトに一度も先行を許さなかった。そんな王者が開幕初戦から、2年目の若手に後れを取るとは誰も予想していなかったことだろう。
アントネッリ、大事故を乗り越え2番手も
FP3での大クラッシュにより、アントネッリは一時、予選出走すら危ぶまれていた。そんな崖っぷちの状況で刻んだ2番手は評価に値するが、セッション後、チームに7,500ユーロ(約137万円)の罰金を科す決定が下された。
Q3開始直後、アントネッリのマシンからサイドポッド用とみられる冷却器らしき部品がコース上に落下し、これをランド・ノリス(マクラーレン)が踏みつける場面があった。大量のデブリが飛散し、赤旗が提示された。
聴聞においてメルセデスは、FP3での事故に伴う修復作業のため、ガレージ内の作業分担を変更していたと釈明した。通常は専任スタッフがファンの着脱を管理するが、その担当者が別作業に回ったため、取り外し確認が漏れたという。
前年王者のマクラーレンは、地元の英雄オスカー・ピアストリが4番手を確保したが、現役チャンピオンのノリスは原因不明のデプロイメントの問題に見舞われ、6番手に終わった。ルイス・ハミルトン(フェラーリ)もまた、同様の問題に直面し7番手にとどまった。
アストン・ホンダ、ストロールに107%問題も
度重なる信頼性トラブルで開幕前から注目を集めていたアストンマーティン・ホンダにとって、今回の予選は厳しい現実を改めて再認識させられる結果となった。
フェルナンド・アロンソはQ2進出に手を伸ばしかけたが、最終盤にフランコ・コラピント(アルピーヌ)に蹴落とされ、Q2まで0.722秒及ばず17番手でQ1敗退に終わった。
さらに深刻なのはランス・ストロールの状況だ。FP3で発生したICE(内燃エンジン)関連とされるトラブルの影響でマシンを仕上げることができず、コースインすることすらなく予選を終えた。
ストロールは今週末を通じて、一度もトップから107%以内のタイムを記録できていない。そのためチームはスチュワードに対して異例のプレゼンを行い、出走許可を取り付けなければならなかった。
カルロス・サインツ(ウイリアムズ)もERS系統のトラブルで予選に出走できず、ノータイムに終わった。一方で、チームメイトのアレックス・アルボンは15番手にとどまった。
中団争いはレーシング・ブルズに軍配、キャデラックはF1の洗礼
中団のトップ争いは、レーシング・ブルズとアウディの僅差の争いとなった。アウディのガブリエル・ボルトレートはQ2最終盤に僚友ニコ・ヒュルケンベルグを0.082秒差で上回りQ3進出を決めたが、ガレージへ戻る途中のピットエントリーでストップ。Q3に参加することはできなかった。
レーシング・ブルズは2台揃ってQ3に進出した。リアム・ローソンは全てのプラクティスを通して新人のチームメイトに遅れを取っていたが、Q3では8番手を記録。僚友アーヴィッド・リンブラッドが9番手に続いた。
プレシーズンテストでの内容から中団上位争いが期待されたハースは、オリバー・ベアマンが12番手、エステバン・オコンが13番手と期待を下回った。
新規参戦のキャデラックにとっては、F1の厳しさを改めて痛感する結果となった。セルジオ・ペレスが18番手、バルテリ・ボッタスが19番手と、純粋なパフォーマンス比較で最下位に終わった。
新時代の初戦は、栄光と混乱、そして明暗が凝縮した予選となった。
決勝レースは日本時間3月8日(日)15時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第1戦 オーストラリアGP 予選リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:19.507 | 1:18.934 | 1:18.518 | 22 |
| 2 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:20.120 | 1:19.435 | 1:18.811 | 18 |
| 3 | 6 | ハジャー | レッドブル | 1:20.023 | 1:19.653 | 1:19.303 | 19 |
| 4 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:20.226 | 1:19.357 | 1:19.327 | 24 |
| 5 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:19.664 | 1:19.525 | 1:19.380 | 26 |
| 6 | 1 | ノリス | マクラーレン | 1:20.010 | 1:19.882 | 1:19.475 | 26 |
| 7 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:19.811 | 1:19.921 | 1:19.478 | 25 |
| 8 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:20.491 | 1:20.144 | 1:19.994 | 24 |
| 9 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 1:20.409 | 1:19.971 | 1:21.247 | 25 |
| 10 | 5 | ボルトレート | アウディ | 1:20.495 | 1:20.221 | 14 | |
| 11 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:21.024 | 1:20.303 | 18 | |
| 12 | 87 | ベアマン | ハース | 1:21.247 | 1:20.311 | 18 | |
| 13 | 31 | オコン | ハース | 1:20.759 | 1:20.491 | 18 | |
| 14 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:21.138 | 1:20.501 | 18 | |
| 15 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:21.051 | 1:20.941 | 19 | |
| 16 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:21.200 | 1:21.270 | 18 | |
| 17 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 1:21.969 | 10 | ||
| 18 | 11 | ペレス | キャデラック | 1:22.605 | 7 | ||
| 19 | 77 | ボッタス | キャデラック | 1:23.244 | 8 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 20℃ |
| 路面温度 | 31℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1オーストラリアGP |
|---|---|
| セッション種別 | 予選 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | アルバート・パーク・サーキット |
|---|---|
| 設立 | 1996年 |
| 全長 | 5278m |
| コーナー数 | 14 |
| 周回方向 | 時計回り |