ランド・ノリス「結果は何も変わらない」ピアストリへの母国チームオーダーを巡り
F1第3戦オーストラリアGPで3位表彰台に上がったランド・ノリス(マクラーレン)は、僚友オスカー・ピアストリへのチームオーダーの有無によって結果が変わったとは思わないとの考えを示した。
ノリスは第1スティントでチームメイトに先行していたが、1回目のタイヤ交換を終えるとピアストリにアンダーカットされる形となった。チームは第2スティントで母国レースのピアストリに順位を譲るよう指示。ノリスはシャルル・ルクレール(フェラーリ)に次ぐ3位でフィニッシュし、ピアストリが4位に続いた。
チームオーダーを巡り、ピアストリの母国オーストラリアのメディアから「表彰台に立つチャンスがあったオスカーに対してどの程度、同情しているか?」と問われたノリスは「見方によるかな」と答えた。
「僕のほうがずっと速かったから、いずれにしても彼を追い抜いたと思う。ただ、そのプロセスが遅れるのは望ましくない」
「彼の後ろにいる時間が長くなればなるほど、シャルル(ルクレール)を追いかけ、オーバーテイクするチャンスが減ってしまうからね」
「だから、(チームオーダーがなくとも)結果が変わったとは思わない」
「僕の仕事を楽にしてくれて、一つのチームとして助けてくれた彼には本当に感謝しているし、僕らはどんな状況であっても互いに対する敬意を忘れたりはしないけど、結果は全く変わらなかったと思う」
「ただ、どんなドライバーであれ、母国のファンの前でレースをするなら誰だって表彰台に立ちたいと思うものだよね」
「オスカーがチームに貢献してくれた事を否定したりはしていないけど、何であれ、結果は変わらなかったと思う」
ピアストリは母国での表彰台を逃した事を悔やみつつも、よりフレッシュなタイヤを履いていたノリスの方が「その時点では速かった」として、チームオーダーは「完全に公平」なものだったとの見方を示した。