周冠宇、パルクフェルメ規定違反でF1オーストラリアPLスタートへ
周冠宇(ザウバー)はパルクフェルメ規定違反により、3月24日(日)の2024年F1オーストラリアGPの決勝レースをピットレーンからスタートする見通しだ。
土曜にアルバート・パーク・サーキットで行われた予選Q1で周冠宇は、ターン10出口の縁石によってフロントウイングにダメージを負った。翼端板は脱落し、フラップはあるべき場所から姿を消した。
ターン10の縁石は鬼門だ。今週末はマックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトン、ジョージ・ラッセルなど、多くのドライバーを苦しめている。
この結果、周冠宇は非情の棄権を余儀なくされたローガン・サージェント(ウィリアムズ)を除く19台中、19位と、最下位で予選を終えた。
今回のように予選が思わしくない結果に終わった場合、決勝に向けてピットレーンスタートを取る代わりに、オーバーテイク重視のセットアップに変更する戦略がしばしば見られるが、今回のケースはこれに当てはまらない。
独「AMuS」によるとQ1で破損した最新型のフロントウイングにはスペアがなく、周冠宇はレースで旧スペックを使用しなければならない状況だという。
F1においては予選で一旦ピットレーンからコースへと出た瞬間に、マシンは”パルクフェルメ下にあるもの”とみなされ、決勝スタートまでそれが継続される。
ごく一部の例外はあるものの、パルクフェルメ下においてクルマを変更した場合、グリッド降格ではなく問答無用でピットレーンスタートが命じられる。
「厳しい予選だった。最終アタックはかなり上手くいっていたけど、最終セクターで一気にダウンフォースが失われたのを感じた。その後、フロントウイングの一部がなくなっているのに気づいた」と周冠宇は予選を振り返る。
「楽にQ2に進めたはずだから本当に悔しい」
「明日の決勝では、ポイント争いに加わるために予想以上の挽回をしなければならない」
「予選はツキに恵まれなかったけど、レースペースは良いように思うし、このコースでは何が起きても不思議はない」
「たくさんの素晴らしいファンの前でレースをして、ポジションを上げていければと思っている」
2024年F1オーストラリアGP予選ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がカルロス・サインツ(フェラーリ)を退けポールポジションを獲得した。
2024年F1オーストラリアGP決勝レースは日本時間3月24日(日)13時にフォーメーションラップが開始され、1周5278mのアルバート・パーク・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。