
アストンマーティン「AMR26」主要諸元、ホンダ製パワーユニット初搭載の2026年型F1マシン
アストンマーティン・ホンダが2026年のFIA-F1世界選手権に投入する「AMR26」の技術詳細が明らかにされた。このマシンは、エイドリアン・ニューウェイの設計哲学に基づき、シルバーストーンに新設されたAMRテクノロジーキャンパスで産声を上げた。
マシンの中核を成すのは、ホンダ製F1パワーユニット「RA626H」だ。1.6リッターV6ターボエンジンに、大幅に強化されたエネルギー回生システムを組み合わせたこのユニットは、新たな時代のF1で覇権を握るための要となる。
Courtesy Of Aston Martin Lagonda Limited
アストンマーティン・ホンダの2026年型F1マシン「AMR26」のリバリー、2026年2月9日 (2)
この強大なパワーを路面に伝えるのは、アストンが自社で設計・製造した8速セミオートマチック・トランスミッションだ。パワーユニットとギアボックスを内製化したことでパッケージングの自由度は高まり、よりタイトなリヤエンドの造形が可能となった。ワークスチームとしての強みは、こうしたコンポーネント統合の緻密さに表れる。
シャシーは、ザイロン製の耐貫入側方パネルを組み込んだC/Cコンポジット製モノコックを採用する。これは近年のF1で主流となっている安全思想を踏襲した構成であり、剛性と衝撃吸収性能の両立を前提としたものだ。
サスペンション周りでは、アルミニウム製アップライトに加え、ウィッシュボーン、トラックロッド、プッシュロッドにC/Cコンポジット素材を使用。シャシー内部にトーションスプリング、ダンパー、アンチロールバーを組み込む構成となっている。
足回りでは、BBS製ホイールを装着し、タイヤは全車共通のピレリ製「P Zero」を使用する。クラッチはAPレーシング製。ブレーキシステムはブレンボ製キャリパーをベースに、自社設計のブレーキ・バイ・ワイヤ・システムを組み合わせ、カーボン・インダストリー製のカーボンファイバー・ディスクおよびパッドを用いる。
電子制御系には、FIA指定のマクラーレン・アプライドTAG製シングルECUを使用し、電気ハーネスは自社設計とした。
アストンマーティン・ホンダ「AMR26」主要諸元表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| シャシー | ザイロン製の耐貫入側方パネルを備えたC/Cコンポジット製モノコック |
| サスペンション | アルミニウム製アップライト、C/Cコンポジット製ウィッシュボーン/トラックロッド/プッシュロッド、シャシー内トーションスプリング、ダンパー、アンチロールバー一式 |
| ホイール | BBS製 |
| タイヤ | ピレリ製 P Zero |
| クラッチ | APレーシング製 |
| ブレーキシステム | ブレンボ製ブレーキキャリパー 自社設計のブレーキ・バイ・ワイヤ・システム カーボン・インダストリー製カーボンファイバー・ディスクおよびパッド |
| エレクトロニクス | マクラーレン・アプライドTAG製シングルECU 自社設計の電気ハーネス |
| ホイールベース | 最大:3,400mm |
| 全幅 | 最大:1,900mm |
| 車両重量 |
768kg(FIA規定の最低車両重量、ドライバー含む/燃料除く) 前後重量配分:44.5%~46.0% |
| パワーユニット | ホンダ製RA626H 1.6リッターV6ターボエンジン+エネルギー回生システム |
| トランスミッション | 自社製8速セミオートマチック・トランスミッション |