アルピーヌのガレージ内でフラビオ・ブリアトーレとセッションを見守る平川亮、2025年F1オーストラリアGP
Courtesy Of Alpine F1 Team

平川亮、18年越しの夢舞台へ「全力で取り組みたい」F1日本GPのFP1でアルピーヌをドライブ

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アルピーヌF1チームのテスト兼リザーブドライバー、平川亮が、鈴鹿サーキットで4月4日に開催される2025年F1第3戦日本グランプリの金曜フリー走行1回目(FP1)に先立ち、”18年越し”となる夢の舞台への思いを語った。

スーパーフォーミュラやスーパーGT、FIA世界耐久選手権(WEC)で数々のタイトルを獲得してきた平川は今年、アルピーヌのテスト兼リザーブドライバー陣に加わった。

契約の一環として、旧型マシンを使用してドライバーとしてのスキル向上に努めるとともに、シミュレーター業務にも従事し、データ収集やセットアップ作業を通じてマシンの性能向上に貢献している。

「初めてF1日本GPを観に行ったのは2007年、18年前の富士スピードウェイでした」と平川は語る。当時はまだ一人の観客としてF1を見ていたが、この時の観戦が自身のモータースポーツ人生を大きく動かすきっかけになったという。

「その後、僕はレースキャリアをスタートさせ、いつか自分もこの舞台で走りたいと思い続けてきました。今回、こうして鈴鹿で実際にF1マシンに乗れるなんて、夢のようです。本当に楽しみで仕方ありません」

今回、平川がドライブするのは、アルピーヌの2025年型マシン「A525」。鈴鹿での週末に先立ち平川は、英国エンストンにあるチームの本拠地でシミュレーター作業に取り組み、限られたFP1の走行時間を最大限に活かすための準備を進めてきた。

「短いセッションにはなりますが、天気が良ければ最高ですね。チームのセットアップに貢献できるよう、全力で取り組みたいと思っています。この機会を与えてくれたアルピーヌの皆さんには心から感謝しています」

2022年と2023年にはハイパーカー部門で2度のFIA世界耐久選手権(WEC)チャンピオンに輝き、スーパーフォーミュラやスーパーGTでも実績を残してきた平川。今回のF1デビューは、新たなキャリアの扉を開く一歩となるだろうか。

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