カイル・カイザーのアタックを待つマクラーレンのフェルナンド・アロンソ、2019年インディ500予選
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シート購入を否定?インディ500予選敗退のアロンソ「挑戦なくして成功なし…今日の結果を受け入れる」

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第103回インディ500「ラストロー・シュートアウト」で34番手に終わり、予選敗退を喫したフェルナンド・アロンソは「この結果を甘んじて受け入れる」と語り、他車のシートを購入して決勝に進む”禁じ手”を行使しない意向を仄めかした。

19日日曜にインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われた予選2日目では、残る3つのグリッドかけて6名のドライバーが4周平均速度を競い合った。セージ・カラム、ジェームズ・ヒンチクリフがある種順当に予選突破を決め、パトリシオ・オワードとマックス・チルトンが脱落。勝負はカイル・カイザーとの一騎打ちとなった。

アロンソは、暫定33番手で足切りラインのギリギリにつけていたが、F1で輝かしい歴史を紡ぎあげてきたイギリスの名門チームは、予算難に苦しむフンコス・レーシングのマシンに叶わず、アロンソはカイザーに破れ34番手に転落。予選落ちを喫する事となった。

「本当に厳しい週末だった」とアロンソ「僕らはベストを尽くしけど、セットアップとアプローチを全面的に変えた今日でさえ、十分な速さを得られなかった。4ラップに渡ってエンジン全開で走ったが、時速227マイル以上を記録するのは決して簡単なことじゃなった。もっとスピードが欲しかった」

F1モナコGPとル・マン24時間レースに並び、世界3大レースと称されるインディアナポリス500マイルレースでの勝利を目指したアロンソの挑戦は、決勝のフィールドにすら立つことなく終わりを迎える事となった。

予選を突破したチームからシートを購入し、決勝に進む禁断のアプローチを取るのでは、との噂も流れているが、アロンソは「結果を受け入れる」と述べており、その可能性は高くなさそうだ。

「僕らは最善を尽くそうと努力し、時に勇敢に戦ったけど、ライバルは僕らよりも素晴らしい仕事をしてみせた。大きな挑戦に挑んでこそ、成功や失敗を経験できるものだ。僕らは今日の結果を受け入れる。応援してくれた全ての人達に感謝している。次の目標に向かって突き進むよ」

マクラーレンは予選2日目の前日夜、マシンの全てのパーツを取り外して完全オーバーホールを実施。強豪アンドレッティ・オートスポーツから急遽、ダンパーに関するデータ提供を受けるなど、予選突破に向けて出来うる限りの対策を施してアテンプトへと臨んだ。

チーム・ペンスキーからセットアップシートを購入したとの噂も流れたが、これに関してはペンスキー側が否定している。