アレックス・ザナルディ、今度は住宅火災の悲劇…再び入院
元F1ドライバーのアレックス・ザナルディが再び入院した。イタリア共和国ヴェネト州パドヴァ県ノヴェンタ・パドヴァーナにある住宅が8月2日(火)午後、火事に見舞われた。
イタリア国内の報道によると、出火原因は太陽光発電システムの不具合によるもので、消防隊による迅速な消火活動の結果、火災は鎮火した。
ただ、生命維持のための医療機器が損傷した可能性があるとの事で、施設の整ったヴィチェンツァのサン・ボルトロ病院のリハビリテーション病棟に入院したと言う。
ザナルディは2020年にイタリア国内で開催されたロードレースの競技中に交通事故に遭い頭部を損傷。幾度もの緊急手術によって一命を取り留め、昨年12月に自宅へと戻り、リハビリに取り組んでいた。
計41回のグランプリ出走を誇る55歳のイタリア人アスリートが悲劇に見舞われたのはこれが初めてではない。
ザナルディは1991年から1994年、そして1999年にF1世界選手権を戦い、1997年と1998年にはCARTで2度シリーズチャンピオンに輝いたものの、2001年のアメリカンメモリアルで大クラッシュに見舞われ、両足切断を余儀なくされた。
驚異的な精神力によって事故から2年も経たないうちにレース活動に復帰すると、今度はハンドサイクリングに転向。2012年のロンドン・パラリンピックと2016年のリオ・パラリンピックで金メダルを獲得した。
また2019年11月には富士スピードウェイで開催されたスーパーGT × DTM特別交流戦にBMWから参戦。ファンの喝采を浴びたが、一昨年の自動車事故以降は公に姿を見せていない。