ニューウェイ、RB15の性能不足を認める一方で「ホンダは直ぐにトップに追い付く」とエンジン側に自信
レッドブル・レーシングの設計部門を率いるエイドリアン・ニューウェイは、今季マシンRB15のシャシー側の性能不足を認めつつも、ホンダエンジンに関しては「直ぐにフェラーリやメルセデスに追い付く」と自信を示している。
空力の鬼才が完全現場復帰を果たしたことで、今季レッドブル・ホンダは例年以上に大きな注目を集めているが、前戦バーレーンではリアのグリップ不足によってスライドが多発。マックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリーは、まともにアクセルを踏み込めない状況に苦しんだ。
「残念ながら、本音を言えばシャシー側については現時点では期待していた程良くはない。取り組まねばならない問題がある状況だ」とエイドリアン・ニューウェイ。スカイスポーツでピットレポーターを務めるナタリー・ピンカムのポッドキャストの中でこのように語った。
既に問題を解決するためのソリューションに目処はついているようだが、フライアウェイの遠征先では対処出来ないようで、抜本的な解決のためには早くともヨーロッパラウンドの開始を待つ必要があるとみられる。
車体側が足を引っ張る格好となる事など、シーズン前には思いも寄らなかったが、エイドリアン・ニューウェイは”車体”と”エンジン”に分けて責任追及をすることは避けるべきだと考えている。
「ホンダとは良い関係を築けている。お互いに泥を投げ掛け合うような事はなく、我々は信頼し合っている。ホンダと我々は文化的には全く異なる文脈を持っているが、尊重し合ってお互いを理解することができれば、最高の関係を築くことが出来る」
「ホンダは本当に新鮮な空気を持ち込んでくれた。彼らは率直かつ非常に系統立っており、最高のパートナーだ。ホンダとの新しい関係によって、チーム全体がやる気に満ちあふれている。彼らは約束したものを必ず持ち込んでくれるし、批判的な声は一切ない」
「ホンダはまだ、メルセデスやフェラーリの水準には達していないが、私は彼らがかなり早い時期にそのレベルに到達すると絶対的な自信をもっている。彼ら自身が私にそう確信させるんだ」