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“典型的なニューウェイ設計”のRB15、ホンダの改善と相まって「自力で先頭を走れる」とレッドブル

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ビビッドな配色が話題を集めているRB15。レッドブル・レーシングのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、そのデザインは”彼”特有の典型的なものだと語った。彼とは、そう、F1界で最も著名なデザイナーとして知られるエイドリアン・ニューウェイだ。

カモフラージュ柄によって詳細が確認し難い箇所が多いものの、「RB15」は全体として2018年の「RB14」を踏襲しており、核となる方向性は一貫しているように見受けられる。実際のところ、昨季「RB14」の設計もニューウェイが絡んでいた。

とは言え、アストンマーチンとの共同プロジェクト「ヴァルキリー」やアメリカズカップ、そして自伝の執筆など当時多忙を極めていたニューウェイは、パートタイム的に関与していただけであった。マルコ博士は独Auto Bildのインタビューの中で、RB15は天才ニューウェイの真髄が見て取れるマシンだとの認識を示した。

「RB15にはニューウェイの特徴がよく表れている。クルマはシェイクダウンの開始直後から完璧だった。我々が目にしている数値はどれも非常にポジティブだし、馬力に関しても我々は今年初めて”パーティーモード”を手に入れた。上手くいけば、”自力で”先頭を走れるだけの十分な速さがあるはずだ」

シルバーストン・サーキットでシェイクダウンを行うRB15
© Getty Images / Red Bull Content Pool、シェイクダウンを行うレッドブル・ホンダRB15

レッドブル・ホンダRB15は、13日水曜日に英国シルバーストンサーキットで初の実地走行となるシェイクダウンを完了。マックス・フェルスタッペンがその大役を担った。ホンダの2019年パワーユニット「RA619H」を搭載したニューマシンは、一切トラブルを起こすことなく順調に周回を重ね、計38周を走り込んだ。

RB5は、ホンダエンジンを搭載した初のレッドブルF1マシンだ。マクラーレンとの契約を解消した日本の大手自動車メーカーは、スクーデリア・トロロッソというイタリアの同志を得て開発を加速。昨年の日本GPで実戦投入したスペック3は燃料効率が大幅に改善。40馬力ものパフォーマンスアップを果たしたとも噂される。

「ホンダエンジンは、昨シーズン末の段階で既にルノーよりを上回る出力を誇っていた」マルコ博士はこのように付け加えた。「そして今、彼らは冬の間にそれをさらに改善したのだ」

一旦毒を吐き出すと、とどまるところを知らないマルコ博士が、非常に楽観的な見方を示したのと同じ様に、シェイクダウンでステアリングを握ったフェルスタッペンもまた、満面の笑みを浮かべてRB15への満足感を口にした。

「今日初めてステアリングを握って走ったわけだけど、凄く正常な感触を得ることができた。フィーリングは良かったし、トラブルも出なかったから本当に嬉しい。今のところはかなり良い感じだ」

フェルスタッペンと同じオランダ出身の先輩ドライバー、ロバート・ドーンボスは先月、「RB15」に真の競争力があるかどうかは”すぐに分かる”と指摘。次のような見解を示していた。

「マックスであれば新車がどの位のパフォーマンスを持っているかを瞬時に理解するだろう。彼の性格上、マシンが失望するような出来だったとしたら、早々にテーブルを殴りつけるだろうからね。だから僕は、彼がマシンに乗り込んで数ラップ走り終えた後の表情に注目してるんだ」

ヘルメットを脱ぎ、自身のスマートフォンで自撮り動画を撮影するフェルスタッペンの表情は笑みに満ちていた。