2021年F1ポイントランキング:フェルスタッペン、8点差で戴冠…奮闘した移籍組ドライバー
2021年12月12日にヤス・マリーナ・サーキットで開催されたF1最終第22戦アブダビGP決勝レース後のドライバー及びコンストラクター両チャンピオンシップの順位をまとめる。
F1ドライバーズランキング
ファイナルラップでのドラマティックな逆転劇とファステストラップにより、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が満額の26ポイントを獲得。惜しくも2位に甘んじたルイス・ハミルトン(メルセデス)が18ポイントに終わった事で、フェルスタッペンが8点差でチャンピオンを獲得した。
3位はバルテリ・ボッタス。優勝1回、表彰台11回と安定したパフォーマンスを見せ、メルセデスでの最後のシーズンで堅実な成績を残した。
レーシングポイントからレッドブル・ホンダへと移籍したばかりのセルジオ・ペレスは、序盤こそ慣れないマシンに苦戦するも、中盤以降は徐々にクルマへの理解を深めていき、優勝1回、表彰台5回を手にランキング4位につけた。
当初は苦戦が目立った移籍組の内、3名のベテランは既存のレギュラードライバーを上回る結果を残した。
マクラーレンからフェラーリへと移ったカルロス・サインツは計164.5ポイントを稼ぎ、159ポイント7位のシャルル・ルクレールを抑えてランキング5位でシーズンを終えた。
2年ぶりにF1に復帰したアルピーヌのフェルナンド・アロンソは81ポイントを積み上げ10位と、74ポイント11位のエステバン・オコンを抑えた。
アストンマーチンのセバスチャン・ベッテルも僚友を上回る成績を残した。4度のF1ワールドチャンピオンは43ポイントで12位につけた。ランス・ストロールは34ポイント13位だった。
一方で同じ移籍組のマクラーレン、ダニエル・リカルドは115ポイントの8位と、160ポイントを重ねて6位につけたランド・ノリスに敗北した。
アルファタウリ・ホンダの新人、角田裕毅は32ポイントで14位。終盤に向けて大きな成長を感じさせた。ピエール・ガスリーはシーズンを通して高い一貫性を発揮し、計110ポイントで9位を獲得した。
来季、メルセデス入りが決まっているジョージ・ラッセルは、ウィリアムズFW43Bから限界以上のパフォーマンスを引き出し計16ポイントを獲得。15位につけた。ニコラス・ラティフィは7ポイント17位に終わった。
349戦の史上最多出走記録と共に引退するキミ・ライコネンはラストレースこそ不運なリタイヤに終わったが、10ポイントを手にランキング16位でキャリアに幕を下ろした。アルファロメオのチームメイト、アントニオ・ジョビナッツィは3ポイント18位でF1を去る。
ハースの2人は最後までポイントを獲得する事ができず、ミック・シューマッハが19位、ニキータ・マゼピンは21位でルーキーイヤーを終えた。
Pos | Driver | Nationality | Team | PTS |
---|---|---|---|---|
1 | フェルスタッペン | オランダ | レッドブル ホンダ | 395.5 |
2 | ハミルトン | イギリス | メルセデス | 387.5 |
3 | ボッタス | フィンランド | メルセデス | 226 |
4 | ペレス | メキシコ | レッドブル ホンダ | 190 |
5 | サインツ | スペイン | フェラーリ | 164.5 |
6 | ノリス | イギリス | マクラーレン メルセデス | 160 |
7 | ルクレール | モナコ | フェラーリ | 159 |
8 | リカルド | オーストラリア | マクラーレン メルセデス | 115 |
9 | ガスリー | フランス | アルファタウリ ホンダ | 110 |
10 | アロンソ | スペイン | アルピーヌ ルノー | 81 |
11 | オコン | フランス | アルピーヌ ルノー | 74 |
12 | ベッテル | ドイツ | アストンマーチン メルセデス | 43 |
13 | ストロール | カナダ | アストンマーチン メルセデス | 34 |
14 | 角田裕毅 | 日本 | アルファタウリ ホンダ | 32 |
15 | ラッセル | イギリス | ウィリアムズ | 16 |
16 | ライコネン | フィンランド | アルファロメオ | 10 |
17 | ラティフィ | カナダ | ウィリアムズ | 7 |
18 | ジョヴィナッツィ | イタリア | アルファロメオ | 3 |
19 | シューマッハ | ドイツ | ハース | 0 |
20 | クビサ | ポーランド | アルファロメオ | 0 |
21 | マゼピン | RAF | ハース | 0 |
F1コンストラクターズランキング
優勝9回、表彰台28回、ファステストラップ10回を記録したメルセデスが613.5ポイントを手にコンストラクターズ選手権8連覇を果たした。
レッドブル・ホンダは優勝11回、表彰台23回、ファステストラップ8回を記録。28点及ばずランキング2位に終わった。
来シーズン向けのハイブリッドシステムを投入したシーズン後半に、目立たないながらも一気にパフォーマンスを引き上げたフェラーリが計323.5ポイントを獲得し、マクラーレン・メルセデスを抑えて3位を確保した。
アルピーヌ・ルノーはアルファタウリ・ホンダを振り切り5位を獲得。その差は13ポイントだった。
昨年4位のアストンマーチン・メルセデス(旧レーシングポイント)は競争力を大きく落とした。22戦を通して手にしたのは77ポイント。7位に終わった。アルファタウリ・ホンダの背中は遠かった。
ウィリアムズ・メルセデスはアルファロメオ・フェラーリを下して8位を獲得した。0ポイントのハース・フェラーリは最下位という、広く予想されたポジションで2021年シーズンを終えた。
Pos | Team | PTS |
---|---|---|
1 | メルセデス | 613.5 |
2 | レッドブル ホンダ | 585.5 |
3 | フェラーリ | 323.5 |
4 | マクラーレン メルセデス | 275 |
5 | アルピーヌ ルノー | 155 |
6 | アルファタウリ ホンダ | 142 |
7 | アストンマーチン メルセデス | 77 |
8 | ウィリアムズ | 23 |
9 | アルファロメオ | 13 |
10 | ハース | 0 |