ホンダのロゴが描かれたレッドブル・レーシングのF1マシンのエンジンカバー
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ホンダF1、一丸となって最終戦勝利を「良い形でシーズンを締め括りたい」と田辺TD

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空前絶後の怒涛のシーズンが遂に幕を下ろす。メルボルンでの開幕戦が中止となって以来、70周年目を迎えたF1世界選手権は5カ月半に17戦を押し込む強行日程でシリーズを消化。今週末のアブダビで最終戦を迎える。

フィナーレを飾るのは例年通りのヤス・マリーナ・サーキットだ。前戦の地バーレーンから400km程の場所にあるヤス島のコースは、市街地をイメージしたセクションを持つ独特なサーキットで、1,233mのロングストレートや、連続する低速の90度コーナーなど、セクター毎にマシンに対する要求が変化するテクニカルな一面を持つ。

美しい夕暮れを背景にヤス・マリーナ・サーキットを走行するレッドブル・ホンダRB15、2019年F1アブダビGP予選にて
© Red Bull Content Pool

レッドブル・レーシングにとっては過去3勝を挙げた場所であり、昨年はマックス・フェルスタッペンが2位、アレックス・アルボンとダニール・クビアトが入賞を果たした。ホンダF1パワーユニット勢は勝利でのシーズン閉幕を目指す。

決勝翌々日の火曜日には、これまた恒例のポストシーズンテストが開催される。今季は新型肺炎の影響で規約が改定され、原則として対象が若手ドライバーに限定される。注目は今季FIA-F2選手権をランキング3位で締め括ったホンダ育成プログラム出身の角田裕毅と、単身ヨーロッパでキャリアを重ねてきた佐藤万璃音だ。アルファタウリ・ホンダは2台のAT01を用意し、日本の若き侍たちにステアリングを握られせる。

Honda:アブダビGPに向けて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今週末は、いよいよ2020年シーズンの最後となる第17戦アブダビGPが開催されます。

今年のシリーズはコロナウイルスの影響を受け開幕が遅れたことに加え、開催できるサーキットにも限りがあり、7月から12月中旬までの短い期間で多くの連戦を含む全17戦が行われることとなりました。開幕戦からここまで、アッと言う間に過ぎていったような気がします。

最終戦が開催されるヤス・マリーナ・サーキットは、前半に2本の長いストレートがある一方、後半には多くの低速コーナーを有しているテクニカルなコースです。3戦連続で夕暮れ後のレースになりますので、ファンのみなさんには今週もカクテルライトを浴びながら火花をあげて走る美しいマシンの姿を楽しんでいただけるのではと思います。

先週のサヒールGPは、さまざまな要因で我々にとって思ったような結果が出ない悔しいレースになりましたが、気持ちを切り替えて良い形でシーズンを締め括れるよう、チーム、ドライバーと一丸となって最終戦に臨みます。


アブダビGPの舞台となるのは、1周5,554m、全21コーナーを有するヤス・マリーナ・サーキット。レースは夕暮れ時から日没にかけて行われるトワイライトレース。

ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が全周リードラップとファステストラップを記録。後続を17秒引き離してのポール・トゥ・ウインを飾った。2位はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)という結果だった。

F1アブダビGPは、日本時間12月11日(金)18時からのフリー走行1で幕を開ける。

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