角田裕毅、超えられなかった予想「歯がゆい思い」RB改善苦戦で11番手と劣勢に…それでもコンスト6位諦めず
2024年シーズン最後の予選となった12月7日のF1アブダビGPで、角田裕毅(RB)は11番手という結果に終わり、チームの予想を超える結果を残せなかったことへの悔しさを口にした。
オープニングセッション(FP1)を岩佐歩夢に譲ったため、通常より60分少ない走行時間で予選に挑む難しい状況だった。それでもQ1では、トップから15番手までが0.492秒差という接戦の中、14番手で突破。Q2では一時3番手につける速さを見せたものの、最後のアタックで0.040秒及ばず、Q3進出を逃した。
「正直、少し難しかったです。そもそも、Q3に進出するのは少し厳しいと予想していましたし、最終的な結果は予想通りといったところです」と角田裕毅は振り返った。
「ただ、ドライバーとしてはもちろん、いつも予想を超える結果を残したいと思っています。でも、今回は少し足りませんでした。本当に歯がゆいです」
コンストラクターズ選手権6位争いで競り合うライバル2チームは予選でも好調を維持した。ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)は4番手、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は6番手に入り、RB勢を上回った。
VCARB 01はシングルラップペースでライバルよりコンマ3秒ほど遅れを取った。角田裕毅のチームメイト、リアム・ローソンもQ3に届かず12番手でクルマを降りた。
車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾトゥーは、「良い仕事をしてQ2進出を果たした」と2人のドライバーを称える一方、チームとして「昨日からパフォーマンスを改善するのに苦労している」と認めた。
また、「風への対応、タイヤの準備の最適化、トラックリミットの遵守、そしてトラフィックマネジメント」といった課題が予選結果に影響したと説明した。
RBは現在、ハースを8ポイント、アルピーヌを13ポイント差で追う厳しい状況にある。アルピーヌは元よりハースでさえ、逆転するのは極めて厳しい状況だ。それでも角田裕毅は「アルピーヌとハースは実際、飛ぶように速いですが、彼らにだって何かが起こるかもしれません」として最後まで諦めない姿勢を見せた。
「僕が彼らのチャンピオンシップ争いに絡んで、2台をオーバーテイクして前でフィニッシュする可能性もあります。もちろん、選手権争いで彼ら2チームを交わすためには、かなり上位でフィニッシュしなければなりませんが、できる限りのことをするつもりです」
デゾトゥーはレースに向けて、「11・12番グリッドは決して悪いポジションではない」として、「間違いなくポイント獲得を狙う」と誓った。
2024年F1アブダビGP予選では、ランド・ノリスがポールポジションを獲得。2番手にオスカー・ピアストリが続き、マクラーレンが最前列を独占した。3番手にはカルロス・サインツ(フェラーリ)が続いた。
決勝レースは日本時間12月8日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5,281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。