アブダビGP
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F1アブダビGP2016《木曜》記者会見

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ヤス・マリーナ・サーキットで開催される2016年のアブダビGP。木曜日のプレスカンファレンスでは、通常のプレカンであるPart1には、バトン、マッサ、フェルスタッペン、ナスルの4名、そしてチャンピオンシップ記者会見のPart2には、ハミルトン、ロズベルグの6名が参加した。

Part 1

Q:ジェンソン、ではあなたから始めましょう。公式には2018年F1に戻ってくる権利があるわけですが、これが最後のフォーミュラ・ワン・グランプリになるかもしれません。この17年間(F1で過ごした)について話していただけますか?

ジェンソン・バトン
「ワオ、まだここに来て少ししか経ってないのにもう?! 始めに言っておくと、このレースが僕の最後のレースになるよ。それが一番だと思うし、今のところこれ以降F1でレースしたいとは思っていないんだ。これが僕の考えだよ。とにかく、僕はこれが最後のレースだと思っている。皆にも同じように思ってもら得たらと思ってる。」

「そうだね、長い旅だったな。8歳から今までモータースポーツの世界にずっといたんだ。F1に乗るために全てをかけ、そしてF1のシートを獲得した。たくさんの夢を持ってF1に乗り、いくつかのことを成し遂げ、そして思い出と共に去る。僕の17年間はまさにそうだった。たくさんの素晴らしい思い出があるよ。人生が変わったこともたくさんあった。良いことも悪いこともあったね。ウイリアムズとマクラーレンの2つのチームでレースするのが子供の頃からの夢だったんだ。プライベートチームでワールドチャンピオンになったのはかなりスペシャルだよね。とても思い出深い人生を過ごしてこれたよ。いつか孫に伝えたいね、何もないところからどうやってワールドチャンピオンになったのかを。ものすごくたくさんの思い出があるから今すぐには全部出てこないけど300戦以上したこれが僕のキャリアの断片だよ。F1を離れるけど自分が成し遂げたことに満足しているし、これから新しい人生が始まるのを楽しみにしているんだ。」

Q:マクラーレンは大きく変わっていきます。あなたが離れたあとチームは強くなると思いますか?

ジェンソン・バトン
「生み出すためには常に変わっていかないとね。年が明ける前にもまだ多くの変化があると思うよ。もちろん僕はこれからもマクラーレン・ホンダの一員だからこの変化が良い方に向くことを望んでいるよ。」

「新しい展望、新鮮なアイデアそして確かなことはチームに変化が必要だってことだ。来年を上手く使って将来につながるといいいいね。」

Q:どうもありがとう。フェリペに移ります。ブラジルのピットレーンは感動的でしたね。素晴らしいシーンでした。F1では前例のない光景でした。メルセデスやフェラーリといったライバルチームのスタッフが出てきてウイリアムズのガレージに向かうあなたに拍手を送りました。あの時どんな心境でしたか?

フェリッペ・マッサ
「説明するのは難しいね。素晴らしい気分だった。完走したかったから、クラッシュした時はハッピーじゃなかったよ。僕の最後の母国GPだったんだから。。1コーナーにブラジル国旗を用意していたのに(フィニッシュ後旗を掲げるために)。あんな風にレースを終えてしまってものすごくがっかりしていたんだ。」

「そのあとグランドスタンドに向かってお礼を伝えたらすごく感動してしまって泣いてしまったんだ。止められなかったよ。あの時の歩みは本当に感動的だったんだ。どんな気持ちだったか説明するなんて不可能だよ。ピットレーンに着くと、全チームのクルーたちが外に出てきているのが見えたんだ。信じられなかったよ。ちょうど赤旗が出たところだったけどまだレース中盤だったんだ。もう。。ほんと。。。言い表せないよ。どんなに感謝の気持ちでいっぱいだったことか。僕が言えるのは皆に感謝しているということだ。ここにいる皆、F1で関わった全ての人々にね。ジェンソンも僕と同じように感じるんじゃないかな。とても特別な感覚だよ。ジェンソンも言っていたけど、僕もとても幸せだしキャリアに満足しているんだ。彼のようにタイトルを獲得することはできなかったけれど、1ポイント差でね。。とにかく全てを誇りに思っているんだ。F1で過ごした全てを、一緒に働いた仲間、友達を。本当にすごくすごく感動的だったよ。」

Q:250戦目が今週の最後のレース、アブダビをポイント圏内で完走し続けているドライバーはあなただけです。日曜日をどのように締めくくりたいですか?

フェリッペ・マッサ
「いい結果でしょ?ブラジルもそうしたかったよ!ここでのレースを本当に楽しみにしていたんだ。良い結果はもっと幸せな気持ちにしてくれるだろうからね。2年前ここで2位になったんだ。今回ここで同じことができるほど甘くないのはわかっているけど、できたらいいよね。」

Q:どうもありがとう。キミ、二人の同世代ドライバーがここから去りますがどんな気持ちですか?寂しくなりますか?

キミ・ライコネン
「僕は一度経験しているからどんな気持ちかわかるよ。むろん彼らの選択だ。彼らはこれからたくさん楽しいことがあるし自分の人生を送ってほしいね。幸運を願っているよ。F1も変わっていくだろう。いつかは去る時が来る。彼らは二人共良い長いキャリアを送った。新たな人生が始まるんだ。」

Q:あなたは2007年にワールドチャンピオンになりました。いい例だと思うのですがF1のタイトル争いでは土壇場で何が起こるかわかりません。今のハミルトンの状況はあなたのそれと似ているように思うのですが、勝つためには何をしたらいいでしょうか。”何でも起こりうる”状況ではどのようなメンタリティーで向かえばいいですか?決勝では何がおこるでしょうか?

キミ・ライコネン
「日曜日に何が起こるかなんてわからないよ。日曜日になったらわかるだろうね。僕がその状況にあった時は失うものは何もなかったからいつものようにレースしたんだ。力強い週末を過ごせたことが助けになったね。いつもやっていることと何も変わらないんじゃないかな。いつものようにレースして最大限やるだけだ。勝つしかなかったから、勝って他のドライバーたちがどうなるか見るという感じだったね。チームがいい仕事をしてくれたのもあったし、物事には少しの運も必要だと思う。日曜日何が起こるか誰にもわからないけど、誰が勝ってもそれに値するよ。」

Q:どうもありがとう。フェリペ、チームにかかるプレッシャー、19戦ノーポイント、そこからF1でも歴史的な最も価値ある2ポイントを獲得しました。どんな気持ちだったか、チームはどう感じているか教えてください。

フェリペ・ナスル
「はい、まず彼ら二人の素敵な話を聞いて感じたことを。僕が子供の頃彼らがレースをしているのを見ていたよ。今は一緒にレースするようになって客観的に見るのが難しくなってしまったけど二人共多くを成し遂げたよね。」

「ブラジルの話に移ると、母国GPであんなにいい仕事ができるなんて思ってもみなかったよ。あの2ポイントは僕らにとって優勝と同じようなものだよ。すごく難しいシーズンを過ごしてきて、ポイント獲得は不可能に見えたけど雨のおかげだね。ブラジルは難しいコンディションだったけどそれがチャンスになるのはわかっていたんだ。みんなにとって難しかったよね。トリッキーなレースだったけど、ゴールして2ポイント獲得できたのがわかったときは信じられないような気持ちだったよ。この状況を克服するためにどんなに大変な仕事をこなしてきたかわかっていたから。とは言っても最終戦、週末に集中してこのポイント差のまま終わりたいね。」

Q:この結果はあなたのF1での将来を変えることになりそうですか?

フェリペ・ナスル
「確実にそうなると思っているよ。ドライバーができることはポイントを獲得してチームに貢献することだ。このポイントがチャンピオンシップにおいてどれほどの価値があるかわかっているからね。チームは17年に向けて再編成しているんだ。僕のできる最大限を彼らに与えることができたと思っているよ。」

Q:どうもありがとう。最後にマックス。ちょっと前まではF1界の問題児だったけど、インテルラゴスの後新しいセナなんて言われています。あなたのイメージについてどう思いますか。そしてブラジルの後F1に適応する方法は何か変わりましたか?

マックス・フェルスタッペン

「難しいね。それが僕に合っているとは思わないよ。僕はレースでできることをしただけだよ。僕自身は楽しんでいたんだ。良い評価が僕のパーソナリティーを変えるかと言われるとそれはわからないよ。」

Q:あなたとレッドブルは土曜、日曜日にタイトル争いをしている二人のメルセデスドライバーに冷や汗をかかせることができる速さと自信はありますか?

マックス・フェルスタッペン
「もちろん挑戦するよ、彼らはドライコンディションだとすごく強いと思うけど。。とにかく彼らを倒すことは難しいだろうけど近付いていることを願うよ。そうだといいな!」

Part 2 チャンピオンシップ記者会見

ワールドチャンピオンシッププレスカンファレンス
©@F1

Q:ニコから始めます。どうですか、ナーバスになっていますか?2014年の争いと比べて今回は自信がありますか?

ニコ・ロズベルグ
「あの時のことが助けになっているよ。チャンピオンシップをかけて争うのは3回目だね。2回目(2015年)は離されてしまっていたけど。これまでよりリラックスしているよ。」

Q:二人は何年も戦っていますよね。ルイスのレースで最も印象に残っているのはどのレースですか?

ニコ・ロズベルグ
「ワオ、その質問かあ。ちょっと時間もらえる?本当にわからないよ。あまり過去のことは考えないんだ。もちろん彼は素晴らしいシーズンを過ごしてきたよね。ルイスの素晴らしいレースは確かにたくさんあるよ。彼は予想していた通り素晴らしい競争相手なんだ。まあ、今はただ今週末に集中しているよ。」

Q:ルイスにいくつか質問です。今シーズン、ニコのレースで最も印象に残っているのはどのレースですか?

ルイス・ハミルトン
「彼のレースは見てないから。。。」

Q:ではパフォーマンスについて、言い換えると特定の週末とか。

ルイス・ハミルトン
「本当に覚えてないんだ。彼と同じだよ。彼は色んな場所で速かったよ。ここが特にっていうのはなかったと思う。」

Q:わかりました。私たちは先程キミ・ライコネンと話していました。彼がワールドチャンピオンになった2007年は、あたなとアロンソがチャンピオンシップをリードしていてキミがタイトルを獲得しそうにありませんでした。他にも2010年、可能性の低かったベッテルがワールドチャンピオンになりました。この2つの逆転劇を聞いて自信になりますか?どんな可能性もあると思っていますか?

ルイス・ハミルトン
「そうは思わないよ、だって。。それと今週末とは状況が違うから。」

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