F1アブダビテスト初日《総合結果》セバスチャン・ベッテルが最速、最多周回はトロロッソ・ホンダ
2019年型ピレリタイヤの評価を目的として11月27日(火)にF1アブダビテストがヤス・マリーナ・サーキットで行われ、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録した。
SF71Hをドライブしたベッテルは正午過ぎに1分36秒812をマーク。これがテスト初日の最速ラップとなった。”つい先日まで”チームメイトであったキミ・ライコネンはザウバーC37をドライブ。102周を走り込み、ベッテルから3.066秒落ちの11番手でマシンを降りた。
2番手はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。120周を走破し、ベッテルから遅れる事0.419秒の1分37秒231を記録した。3番手はフォース・インディアVJM11の走行を担当したランス・ストロール。同じマシンを駆るセルジオ・ペレスを5番手に従えた。
テストは現地午前9時にグリーンフラッグ。この日のヤス島も快晴。公式の昼休み休憩が入らないため、チームは各々適時昼食を取り、セッションは15分間延長され午後18時まで行われた。午前中にはベッテルがターン1でクラッシュし赤旗。その後はピエトロ・フィッティパルディとライコネンがそれぞれコース上でマシンストップ。計3回のレッドフラッグが振られた。
なおピレリは今回、2018年型と2019年型の両方のコンパウンドを持ち込んでいるため、単純にタイム比較できない事に留意されたい。2019年型のタイヤは計5つ。硬い側から柔らかい側に向かって「コンパウンド1」から「コンパウンド5」と呼ばれる。
この日の最多周回はトロロッソ・ホンダのショーン・ゲラエル。午前に71周、午後には79周を走り、決勝レース3回分に相当する計150周を走破。12番手タイムでマシンを降りた。明日はダニール・クビアトにバトンを引き継ぐ。
マシントラブルによって、午前中に走行僅か18周に留まったハースのピエトロ・フィッティパルディは、ガレージでの修復作業を経て午後に再びコースイン。計54ラップを重ねて8番手タイムをマークした。
ルノー・スポールはニコ・ヒュルケンベルグが128周を走破し1分38秒789の7番手を記録。明日はアルテム・マルケロフがステアリングを握る。
ウィリアムズは午前を担当した今季FIA-F2チャンピオンのジョージ・ラッセルが10番手。午後はロバート・クビサが担当し9番手タイムを刻んだ。
F1アブダビテスト初日 総合順位結果
Pos. | Driver | Team | Time | Tyre | Lap |
---|---|---|---|---|---|
1 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1分36秒812 | ハイパー | 67 |
2 | バルテリ・ボッタス | メルセデス | 1分37秒231 | C5 | 120 |
3 | ランス・ストロール | フォース・インディア | 1分37秒415 | ハイパー | 56 |
4 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | 1分37秒947 | ウルトラ | 131 |
5 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア | 1分37秒976 | C5 | 67 |
6 | ランド・ノリス | マクラーレン | 1分38秒187 | C5 | 135 |
7 | ニコ・ヒュルケンベルグ | ルノー | 1分38秒789 | ハイパー | 128 |
8 | ピエトロ・フィッティパルディ | ハース | 1分39秒201 | ハイパー | 54 |
9 | ロバート・クビサ | ウィリアムズ | 1分39秒269 | C5 | 32 |
10 | ジョージ・ラッセル | ウィリアムズ | 1分39秒512 | C5 | 42 |
11 | キミ・ライコネン | ザウバー | 1分39秒878 | C5 | 102 |
12 | ショーン・ゲラエル | トロロッソ・ホンダ | 1分40秒435 | ハイパー | 150 |