マクラーレン・ホンダ、2番手タイムのノリスを高評価「将来のスター」F1ハンガリーテスト《2日目》
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、ハンガロリンクでテストに参加した17歳のイギリス人ドライバー”ランド・ノリス“を、将来のスターの逸材と述べ高く評価した。
「ランドは成熟さ、プロフェッショナリズム、速さといった点で我々に強い印象を与えました。MCL32での初めての走行でしたが、早々にグリップを得てスピードを発揮したのです。エンジニアに対する彼のフィードバックは適切であり、また価値のあるものでした。彼は将来のスターの逸材であるとともに、テストドライバーとして我々に欠かすことの出来ない人材でもあります」
今季2回目となるインシーズン・ハンガリーテスト最終日に、マクラーレン・ホンダMCL32のステアリングの握ったランド・ノリスは、計91周を走り1分17秒385のタイムで2番手につけた。今年欧州F3に参戦し、マクラーレン・ホンダのテスト兼シミュレータードライバーを務めるノリスは、非常にポジティブな走行の機会となったと1日を振り返った。
「今日は僕にとってすごいエキサイティングな一日になったよ。かなり前から楽しみにしてたんだ。チーム全体にとってすごく生産的な一日になったと思うし、指示されたテストを何とかしてこなそうと頑張ったんだ。全部上手くいったよ。まずはマシンに慣れることが肝心だったんだけど、終わりの頃にはかなり快適にドライブできたんだ。多くの周回を走る事が出来たし、今回の経験を本当に楽しむことができたよ」
「最後に今回のチャンスをくれたチームに心からお礼を言いたい。これからもたくさんテストができるといいな」
2日(水)のテストでは、空力相関、ハンドリング、バランス、スタビリティの評価に重点が置かれたプログラムが実施された。昼食を終えた午後は、ショートランでのセットアップ調整に時間が割かれた。ホンダF1の中村聡によれば、パワーユニット面ではパフォーマンスとドライバビリティの評価を行ったという。
「昨日に引き続き、ホンダとしてはパワーユニットのパフォーマンスとドライバビリティのテストを行いました。昼の休憩の後、チームは幾つかの新しいエレメントを装着しました。パフォーマンスと信頼性の点においての更なる改善に役立つ貴重なデータを収集することが出来ました」
今回のテストを以て、全チームは夏のシャットダウン期間に突入する。コスト削減の一環としてファクトリーは閉鎖され、ドライバーやスタッフは束の間の夏休みを楽しむことになる。