モニシャ・カルテンボーン
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ザウバーF1、カルテンボーン代表の辞任を正式発表 フェイク・ニュースに抗議

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F1アゼルバイジャンGPを直前に控えた2017年6月22日、来季よりホンダのパワーユニットを搭載することが決定しているザウバーF1チーム(スイス)は、同チームのCEOを務めるモニシャ・カルテンボーンが同職を退くことを正式発表した。カルテンボーンは1998年よりザウバーに関わり、BMWザウバーが撤退した2010年にCEOの就任、2012年にはF1史上初の女性チーム代表に着任した。

ザウバーホールディングAGの取締役会会長パスカル・ピッキは以下の声明を発表、カルテンボーンの離脱は同社の将来へのヴィジョンに対する行き違いが原因であると明らかにした。

「我々は残念なお知らせを発表しなければなりません。会社の将来の方向性の相違によりモニシャ・カルテンボーンは即時同職を退くことになりました。これは双方同意のもとに決定がなされました。彼女の長年の力強いリーダーシップと、ザウバーF1チームに対する熱意に感謝するとともに、彼女のさらに輝かしい未来を祈っています。後任人事については速やかに発表されることになります」

正式発表の前日、英国メディアが一斉にカルテンボーンの辞任を示唆するニュースを報道、これら報道ではカルテンボーンとチームオーナー側との間に、パスカル・ウェーレインとマーカス・エリクソンの両ドライバーの扱いに関する見解の相違があり、これが辞任の原因であるとの推測していた。オーナー側はエリクソンを優遇したい一方、カルテンボーンはこれを快く思っていなかったとされる。

ピッキ会長はこれらの内容を「真っ赤な嘘」と一蹴、不確かな”匿名のソース”の名の下になされた所謂フェイク・ニュースであるとして、報じたメディアに対し強い意義を唱えた。

「マーカス・エリクソンとパスカル・ウェーレインの両方にとって、また、ザウバーF1チームの経営陣とスタッフ全員にとって非常に有害です」

先述の報道ではカルテンボーンの後任に、コリン・コレスの名が上がっているとされていたが、今回の発表では後任の人物は発表されなかった。コレスと言えば、小林可夢偉が在籍していたケータハムをはじめ、彼が関わったF1チームの行く末には必ず身売り話が待っていると言われる等、その評判は決して良いものとはいえない人物。ザウバーの今後に暗雲が立ち込める。