F1スペインGP予選前最後のセッションとなる土曜3回目のフリー走行を制したのは、フェラーリのキミ・ライコネン。全てのセクターで最速タイムを記録し、FP2でルイス・ハミルトンが記録したベンチマークを0.588秒上回る1分20秒214をマークした。2番手には0.242秒遅れでセバスチャン・ベッテルが、3番手には0.381秒遅れでルイス・ハミルトンが続いた。ワンツーを決めた赤き跳ね馬フェラーリは、ランキングをリードするメルセデスを従えてこの後の予選に挑むことになる。

グランプリ初日にエンジンブローを喫したマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、計16周を走りライコネンから1秒879落ちの10番手タイムを記録、トップ10圏内に滑り込んだ。チームメイトのストフェル・バンドーンはアロンソから遅れることコンマ76秒の19番手に終わった。

©F1

フェラーリ、メルセデス、レッドブルの順にタイムシート上位が占められ、その後ろにニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)の4名がチームメイトを寄せ付けない走りを見せ上位に食い込んだ。

トラブルで走行が限られたボッタス

©F1

昨日バルテリ・ボッタスのパワーユニットに電気系統のトラブルが発生、FP3に向けてチームは夜間作業禁止規約の特例を申請することで夜通しで作業を行っていた。セッション開始直後にようやくPUの問題が解決したものの、水漏れが発見されたため中々ガレージを出ることが出来ず、セッション残り10分というところで何とかコースイン、7周を走りハミルトンに遅れること0.273秒の4番手という結果に終わった。

フェラーリ対メルセデスの行方や如何に？

フェラーリは初日の二回のセッションでメルセデスに先行されていたものの、FP3では見事逆転を決めてみせ予選に弾みをつけた。FP1ではほぼ1秒、FP2でもコンマ4秒ほどの大差をつけられていたフェラーリ勢だが、PUに異常を抱えていたライコネンが「いつもとおんなじ様な金曜日」と語るなど、初日を終えて発表された両ドライバーのコメントに気負いは見られなかった。

フリー走行を見る限りでは、ロングランのペースではメルセデスに若干分があるものの、予選ではかなり拮抗した勝負が見られるに違いない。

2017年F1第5戦スペインGPフリー走行3（FP3）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1スペインGP特集