
波乱のF1バーレーンGPはまだ終わらない? 9位ノリスに“複数の疑い”。決勝後に3件審議へ
2度にわたるスタートの遅延、変化する路面コンディションによる順位変動、そして最終盤のセーフティーカー(SC)導入と、2026年F1第16戦バーレーンGPの決勝は波乱続きの展開となったが、その混乱はチェッカーフラッグを経てなお終わっていない可能性がある。
10月4日(日)にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた55周のレースを経て、9位のランド・ノリス(マクラーレン)、リタイヤしたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、そして11位のニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)の走行に関する3件が審議対象となった。
ペドロ・ラミーを含む4名のスチュワードは、ノリスとアルボンについて、本人ならびに各チーム代表者を召喚した。ヒュルケンベルグの件では、アウディのチーム代表者に出頭が命じられた。裁定次第では、入賞者の顔ぶれに影響が及ぶ可能性もある。
コース逸脱ノリス、3件の疑いで審議
9位でフィニッシュしたノリスは、終盤のSC導入時に起きた一件で調査される。スチュワードによれば、「SC導入中の不規則な走行」「コースを外れた後の危険なコース復帰」、そして「SC導入中の他車の追い越し」に関する疑いが持たれている。
レース最終盤、3番手を走行していたジョージ・ラッセル(メルセデス)が、パワーユニット(PU)のトラブルによりメインストレート上で停止した。全車が減速する中、ノリスはチームメイトのオスカー・ピアストリに急接近し、回避するためターン1のグラベルに飛び出した。これにより、11番手まで後退した。
「ジョージのことで、みんながターン1に向けて一斉にブレーキを踏んだ。僕はかなり後ろにいたから、みんながどれほど減速しているのかよく見えず、不意を突かれたんだ」とノリスは説明した。聴取は、現地時間19時20分から行われる。
アルボン、ピット進入路で「不規則な走行」か
アルボンには、レース序盤にピット進入路で「不規則な走行」を行った疑いがかけられている。本人とウィリアムズのチーム代表者は、現地時間19時から調査を受ける。
なお、この場面を目撃したピアストリも、事情を説明するためスチュワードに呼び出されている。
アルボンはその後、ギアボックスの問題が疑われるトラブルでリタイヤを余儀なくされた。コース脇に停止したマシンはギアが入ったまま動かず、回収のために導入されたバーチャル・セーフティーカー(VSC)は、その後SCに切り替えられた。そのSC走行中に、ラッセルの停止とノリスのコースオフが続いた。
アウディ、アンセーフ・リリース疑惑
ヒュルケンベルグのケースは、いわゆるアンセーフ・リリースに関するもので、レース中に危険な形でマシンをピットから送り出した疑いが持たれている。こちらの調査は、現地時間18時40分から行われる。
召喚状の対象はチーム代表者で、ヒュルケンベルグ本人の出頭は求められていない。
ヒュルケンベルグはポイント圏外の11位でフィニッシュした。ただし、ノリスへの処分の有無や内容によっては、入賞圏内に繰り上がる可能性がある。
雷雨とマシンに相次いだ技術的トラブルにより、2度の開始遅延を余儀なくされた2026年F1第16戦バーレーンGPでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで今季初勝利を挙げた。
マリーナベイ市街地コースを舞台とする次戦シンガポールGPは、10月9日のフリー走行1回目(FP1)で幕を開ける。