
リンブラッド、重罰に不満止まらず「かなり行き過ぎたペナルティ」 処分なければ8位と断言、走りは“F1ベスト級”
アーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)にとって、2026年F1第12戦オランダGP決勝は、結果と手応えが大きく食い違うレースとなった。ペースという面ではF1キャリアの中でも最高水準だったと評価する一方、「かなり行き過ぎたペナルティ」によって8位入賞を逃したとして、繰り返し不満をあらわにした。
黄旗見落としで重罰、初のペナルティポイントも
レース開始直後の1周目、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最終コーナーで大クラッシュを喫した。周囲には大量のデブリが飛散。リンブラッドは二次被害を最小限に抑えることに集中した。
「マックスがコントロールを失って、そのままコースを横切るように戻ってきた。そこら中にデブリが散らばっていて、ほとんど何も見えなかった」とリンブラッドは振り返る。
「とにかく接触しないように避けようとしていた。たしか、彼のタイヤの一つにもう少しで当たりそうになったと思う。それで、自分のラインを維持して、何も起こさないように、とにかく真っすぐ走ろうとしていた」
「そのあとターン1でピエールを抜いたんだけど、旗はまったく見えなかった。だから、そこは少し残念だったと思う」
このダブル・イエローフラッグ下での追い抜きを受け、ヴィタントニオ・リウッツィを含む5人のスチュワードは、リンブラッドにドライブスルー・ペナルティーを科す決定を下した。さらに、F1キャリア初となる2点のペナルティー・ポイントを加えた。
このペナルティーについてリンブラッドは、明らかに納得していない口調で「ちょっと厳しすぎると思う。そこはみんな正直に言っていいと思う。あのペナルティで実質的に僕のレースは終わってしまった。ああいう出来事に対するものとしては、かなり行き過ぎたものだったと思う。でも仕方ない」と不満を表明した。
とはいえ、このペナルティーは軽減されたものでもあった。通常であれば10秒のストップ&ゴー・ペナルティーが科されるが、スチュワードは大量のデブリが散乱していたことで状況が複雑になっていたと認め、これを情状酌量の事情として考慮した。
同じ局面では、フランコ・コラピント(アルピーヌ)も角田裕毅を抜いたとして、ドライブスルー・ペナルティーと2点のペナルティー・ポイントを受けている。
処分後の力走、8位確信「F1でのベストレース」
このペナルティーにより戦線離脱を余儀なくされたリンブラッドは、その後、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)を後方に抑え込むなど、コンストラクターズ選手権争いを意識した戦いを通して角田をサポートしつつ、印象的なペースを発揮した。
「本当に残念だよ。ペースはすごく良かったと思うからね。正直、あの出来事以降のレースについては、かなり誇りに思っている」とリンブラッドは語る。
「純粋なペースという観点では、おそらく僕のF1でのベストレースの一つだったと思う。オーバーテイクでも思い切って攻めたし、できるところではチームを助けようともした。そういう意味でも、かなりいいレースだった」
「だからこそ残念だ。実際、自分とチームがやった仕事についてはかなり誇りに思っている。もちろん、もっと改善できるところは幾つかある。でも3周目の時点で、実質的にレースから脱落することになってしまった」
「僕自身としては、決して楽な週末じゃなかった。週末の始まりの時点では、これまでのレースほど競争力があったとは思わない」
「でも、コースへの理解を深めてペースを上げていったことと、チームがいくつか変更を加えてくれたことで、この週末の本番部分、つまりスプリントではなく通常フォーマットの予選とレースでは、本当に競争力のあるマシンになっていたと思う。それだけに、ポイントを一つも獲得できなかったのは残念だ」
「あのペナルティーがなければ、今日は8位だったと僕はまったく疑っていない」
2026年F1第12戦オランダGPの決勝レースでは、ランド・ノリス(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインを達成。今季2勝目を上げた。レーシング・ブルズから代役参戦した角田裕毅は、入賞圏内に迫るも惜しくも11位と、ポイント獲得とはならなかった。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは、シーズン第13戦として9月4日のフリー走行1で幕を開ける。