
フェルスタッペン、”ハジャー献身戦術”も及ばずアントネッリが6度目ポール / F1ベルギーGP 2026《予選》結果と詳報
2026年F1第10戦ベルギーGPの予選が7月18日(土)にスパ・フランコルシャンで行われ、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が1分44秒361を記録し、通算6回目のポールポジションを獲得した。
0.317秒差の2番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、0.440秒差の3番手にはランド・ノリス(マクラーレン)が続いた。
アントネッリはFP2、FP3に続いて予選も制し、土曜日のスパを完全に支配した。一方、フェルスタッペンが2番手を獲得した背景には、レッドブルのチームプレーがあった。
ハジャーを活用したレッドブルのトウ戦術
レッドブルは、パワーユニット(PU)交換によるペナルティで最後尾スタートが確定しているアイザック・ハジャーをチーム戦術に活用した。
ハジャーはQ3の2回のアタックを通じて、バスストップ・シケインへと至るバックストレートの序盤で速度を落とし、後続のフェルスタッペンにトウを与えた。それでもフェルスタッペンはアントネッリに及ばず、2番手にとどまった。ハジャーはノータイムのまま、10番手でセッションを終えた。
フェルスタッペンは、ハジャーの働きに謝意を示した。
「トウは間違いなく助けになった。そうでなければ、僕はここに立っていない。6番手あたりにいただろうね。アイザックは本当に良い仕事をしてくれた。明日はミラーを見ながらのレースになるだろうけど、今日は真っ当な結果を残せた。スパは常にタイヤに厳しいコースだ。でも、なんとか食らいついていけるよう最善を尽くす」
ノリス暫定ポールも最終アタック失敗
ノリスは1回目のアタックでアントネッリを0.039秒上回り、暫定ポールに立った。だが、最終アタックではグラベルにホイールを落としてタイムを更新できず、3番手に終わった。ただし、PU交換によるペナルティがあるため、決勝は13番手からスタートする。
それでもノリスは、週末を通じた手応えを口にした。
「何かを変えたわけじゃなく、僕らはこのコースで単純に速いだけだ。この位置からスタートできないのが残念だよ。週末を通してクルマの感触はずっと良かった。仕上がりも良くて、今日は3番手を記録するのに十分な速さがあった。明日も良いレースができることを願っている」
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は再びチームメイトに0.508秒という大差をつけられ、4番手に沈んだ。
シャルル・ルクレール(フェラーリ)は1回目のアタックで暫定3番手につけたが、最終的に5番手に終わった。0.002秒差の6番手には、チームメイトのルイス・ハミルトンが続いた。
赤旗とトラブルで混乱した予選Q3
セッションはいくつかのトラブルに見舞われた。ニコ・ヒュルケンベルグは14番手でQ2敗退が決まった直後、油圧系統のトラブルでコース上に停止した。この影響でQ3の開始が遅れた。
Q3では、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が1回目のアタックでターン14のコース外にホイールを落とし、レーシングライン上に大量のグラベルをまいた。レースコントロールは残り6分6秒で赤旗を提示し、グラベルを撤去した。ピアストリは7番手でセッションを終えた。
中団では、フルパッケージを得たアーヴィッド・リンブラッド(レーシング・ブルズ)が、ガブリエル・ボルトレート(アウディ)を抑え、中団最上位となる8番手を記録した。
一方、チームメイトとは異なり、新型ロールフープを含むアップグレードを与えられていないリアム・ローソンは、わずか0.079秒差でQ3進出を逃し、11番手に終わった。
Q1は100分の数秒を争う接戦に
1周が約105秒に及ぶロングサーキットでありながら、Q2進出を争う戦いは100分の数秒を争う激戦となった。
カルロス・サインツは0.040秒差でノックアウトを免れ、Q2に進出て15番手を獲得した。一方、ウィリアムズのチームメイト、アレックス・アルボンはわずか0.007秒届かず、17番手でQ1敗退を喫した。両者の間の16番手には、オリバー・ベアマン(ハース)が入った。
旧スペックでの最後のレースに臨むアストンマーティン・ホンダ勢は、トップとの差を4秒強に抑えたものの、フェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手となり、フリー走行を含む週末のすべてのセッションで最下位を独占した。
さらに、キャデラック勢との差も2秒以上に達した。バルテリ・ボッタスは、18番手のエステバン・オコン(ハース)から0.022秒差の19番手、セルジオ・ペレスは20番手を記録した。
もっとも、アストンマーティンの2台はいずれもPU規則違反によるグリッド降格を受けるため、予選順位そのものに焦点はなかった。
決勝レースは日本時間7月19日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周7004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2026年F1第10戦 ベルギーGP 予選リザルト
| Pos | No | Driver | Team | Q1 | Q2 | Q3 | Laps |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12 | キミ・アントネッリ | メルセデス | 1:46.304 | 1:45.142 | 1:44.361 | 15 |
| 2 | 3 | フェルスタッペン | レッドブル | 1:45.930 | 1:45.589 | 1:44.678 | 12 |
| 3 | 1 | ノリス | マクラーレン | 1:45.865 | 1:45.454 | 1:44.801 | 11 |
| 4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:46.185 | 1:45.689 | 1:44.869 | 18 |
| 5 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:46.278 | 1:45.397 | 1:44.893 | 18 |
| 6 | 44 | ハミルトン | フェラーリ | 1:46.124 | 1:45.543 | 1:44.895 | 15 |
| 7 | 81 | ピアストリ | マクラーレン | 1:46.433 | 1:45.671 | 1:45.016 | 17 |
| 8 | 41 | リンブラッド | レーシングブルズ | 1:46.191 | 1:45.629 | 1:45.143 | 18 |
| 9 | 5 | ボルトレート | アウディ | 1:46.609 | 1:46.082 | 1:45.628 | 18 |
| 10 | 6 | ハジャー | レッドブル | 1:46.062 | 1:45.823 | DNF | 13 |
| 11 | 30 | ローソン | レーシングブルズ | 1:46.501 | 1:46.120 | 12 | |
| 12 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:46.679 | 1:46.331 | 12 | |
| 13 | 43 | コラピント | アルピーヌ | 1:46.795 | 1:46.392 | 12 | |
| 14 | 27 | ヒュルケンベルグ | アウディ | 1:46.893 | 1:46.671 | 12 | |
| 15 | 55 | サインツ | ウィリアムズ | 1:47.080 | 1:46.777 | 12 | |
| 16 | 87 | ベアマン | ハース | 1:47.113 | 1:46.779 | 12 | |
| 17 | 23 | アルボン | ウィリアムズ | 1:47.120 | 6 | ||
| 18 | 31 | オコン | ハース | 1:47.801 | 6 | ||
| 19 | 77 | ボッタス | キャデラック | 1:47.823 | 8 | ||
| 20 | 11 | ペレス | キャデラック | 1:47.971 | 8 | ||
| 21 | 14 | アロンソ | アストンマーティン | 1:50.002 | 6 | ||
| 22 | 18 | ストロール | アストンマーティン | 1:50.177 | 8 |
コンディション
| 天気 | 晴れ |
|---|---|
| 気温 | 21℃ |
| 路面温度 | 35℃ |
セッション概要
| グランプリ名 | F1ベルギーGP |
|---|---|
| セッション種別 | 予選 |
| セッション開始日時 |
サーキット
| 名称 | スパ・フランコルシャン |
|---|---|
| 設立 | 1921年 |
| 全長 | 7004m |
| コーナー数 | 19 |
| 周回方向 | 時計回り |