
”ニューウェイの期待”とは裏腹に。アロンソが明かすアストンマーティン・ホンダ残留判断の「3要素」
フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は、自身のF1での将来が2026年F1第11戦ハンガリーGPで予定されている大規模なアップグレード・パッケージに依拠しているとの見方を否定した。
この改良版マシンについて、チーム代表兼マネージング・テクニカル・パートナーを務めるエイドリアン・ニューウェイは、44歳のF1王者が2027年以降もチームにとどまる決断を後押しするものになればと期待を寄せている。
ハンガリー改良だけでは決まらない去就
開幕戦から続くアストンの不振の一因は、レース週末ごとに小規模なアップグレードを投入せず、開発のリソースをハンガリー向けの大規模パッケージに集中させてきたことにある。その結果として、アロンソはより多くのフラストレーションを抱える状況を強いられてきた。
ニューウェイはイギリスGPに先立ち公開されたチームとのインタビューの中で、ハンガリーでの投入を予定しているアップグレードがアロンソの残留を促すものになってほしいとの望みを口にしていた。
アロンソについてニューウェイは、「彼の経験、マシンに対する感覚、開発を導く能力は、我々にとって非常に大きな財産だ」と評価。「もし我々が決定的に正しい方向へと進んでいることを示せれば、彼は間違いなくステアリングを握り続けてくれるだろう」と語った。
だがアロンソは、シルバーストンでのメディアデーで「それだけで決まるわけじゃない。他にも考慮すべき要素がある」と語り、自身の将来はアップグレードの成否のみで決まるわけではないと説明し、3つの要素を挙げた。
それは、ハンガリーGPで投入されるシャシー側のアップグレード、今年導入された新たなF1規則と競技全体への影響、そしてホンダのアップグレード版パワーユニット(PU)だ。
「このスポーツ全体の状況も考える必要がある。これからの2戦はエネルギーマネジメントの面でも、ドライビングを楽しめるかという面でも厳しいレースになるだろうから、それも判断材料の一つになる」とアロンソは語る。
「シャシーだけでなく、今後数戦で予定しているエンジン側の進歩も確認する必要がある」
去就判断の時期についてアロンソは、「サマーブレイク中に下すつもりだ」と語ったが、ホンダのアップグレードは第12戦オランダGPで予定されているため、その観点では、最終的な判断はサマーブレイク明け以降になる可能性もありそうだ。
期待と未知数が交差するブダペスト改良
アストンマーティン・ホンダは新たな規則の導入以降、開幕8戦でわずか1ポイントの獲得にとどまり、予選では一貫してトップから2秒以上離される深刻な競争力不足に苦しんでいる。
それだけにアロンソは、ハンガリーでのアップグレードに期待を寄せているが、同時にそれがどれだけ自分たちが望む競争力をもたらすのかについては慎重な姿勢を崩さない。
「もちろん、チームとして本当に楽しみにしている」とアロンソは語る。
「今季は出だしでつまずくことになったため、本格的なアップグレードパッケージを待つことを決断した。それがようやく、ブダペストで投入される。パフォーマンスがどれだけ改善するか見てみよう」
「エイドリアンも言っていたように、現時点で[その効果は]未知数だ。知っての通り、今のF1マシンは非常に複雑な技術の集合体だから、それがラップタイムにどう反映されるかを予測するのは難しい」