
愕然の4連続Q1敗退「耐え難いほどの怒りと憤り」を覚えるハミルトン―ロズベルグ、”恐ろしい事態”を危惧・寄り添う
スクーデリア・フェラーリでの最初のシーズンを締め括る2025年F1最終戦アブダビGPの週末は、ルイス・ハミルトンにとって再び悪夢が襲う展開となった。
FP3でのクラッシュ、そして予選Q1敗退。決勝レースを16番グリッドからスタートすることになったハミルトンは、自身の現状に「耐え難いほどの怒りと憤り」を感じているという。
止まらぬ負の連鎖…初の未勝利・未登壇シーズンへ
長年にわたり共に成功を収めたメルセデスを離れ、今季より赤いレーシングスーツを纏ったハミルトンの苦悩は、最終戦になっても晴れることはなかった。
真っ向勝負でのキャリア初となるQ1敗退を喫したラスベガスGP予選を皮切りに、カタールGPでのスプリント予選および本予選、そして今回のアブダビGPと、4回連続で予選の第1ラウンドで姿を消した。かつてポールポジションをほしいままにした予選巧者の面影は、そこにはない。
一方で、チームメイトのシャルル・ルクレールはマシンのポテンシャルを引き出し、5番手を記録した。
Lewis Hamilton finds the barriers after a big spin at Turn 9 😖#F1 #AbuDhabiGP pic.twitter.com/h9TAXqpoEj
— Formula 1 (@F1) December 6, 2025
フェラーリのお膝元、イタリアの衛星テレビ局『Sky Sports』に対し、ハミルトンは心の内を吐露した。
「今、自分の内側で渦巻いているこの感情を表す言葉が見つからない」
「耐え難いほどの怒りと憤りを感じている。これ以上、言えることはあまりない」
予選を前にしたFP3でのクラッシュが、ハミルトンのリズムを狂わせたことは想像に難くない。
「(クラッシュによって)2回目のランができなかったのは間違いなく痛手だった。クルマの感触はすごく良かったのに、ボトミングがあってリアを失ってしまった」
ハミルトンは今季、一度も表彰台に上がっていない。もしこのままシーズンを終えれば、18年に及ぶF1キャリアの中で初めて「表彰台ゼロ」という不名誉な記録が刻まれることになる。
ロズベルグが危惧する「信頼喪失」の危機
この状況を深刻に捉えているのは、ハミルトン本人だけではない。イギリスの衛星テレビ局『Sky Sports』で解説を務めるニコ・ロズベルグは、チームからの信頼を失い始めている可能性があるという点で、「恐ろしい事態」だと指摘する。
「ルイスに全責任があるわけではないにせよ、間違いなくその一部は彼にある。信じられないほど厳しい状況だ」
メルセデス時代に4年間にわたりチームメイトとして激しくしのぎを削ったロズベルグは、チーム内での立場やドライバー心理への影響を懸念する。
「本当に厳しい。同情するよ。最悪だね。こうなると自分自身を疑い始めてしまうんだ。『自分はもうダメなんじゃないか』ってね」
「もしかすると、来シーズンもずっとこのままかもしれない。そうなればさらに苦しくなるし、本当に酷い状況に陥るかもしれない。見ていて辛いものがある」
栄光に彩られたキャリアの黄昏なのか、それとも復活への試練なのか。ハミルトンとフェラーリのハネムーン期間は、あまりにも残酷な形で終わりを迎えようとしている。
2025年F1アブダビGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポールポジションを獲得。2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3番手にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間12月7日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周5281mのヤス・マリーナ・サーキットを58周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。