ベガスの悪夢…マクラーレン代表が謝罪と釈明―”紙一枚の差”で王者候補がW失格、「悔しい」とノリス&ピアストリ

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2025年F1第22戦ラスベガスGPの決勝後、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが失格となった件を受け、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、原因が「予期せぬ激しいポーパシング(車体の縦揺れ)」にあったと説明し、二人のドライバーに謝罪した。

レース後の車検において、マクラーレンの2台はF1技術規則第3条5項9号eが定める「スキッド(プランク)の最小厚9mm」を満たさない状態であることが発覚した。

国際自動車連盟(FIA)によると、測定値はいずれも右側前方が8.88mm、後方が8.93mm。一方、ステラの説明では、ノリス車は最大0.12mm、ピアストリ車は最大0.26mmの不足で、ピアストリ車の摩耗がより大きかったという。

わずか紙一枚分の誤差ではあったが、代償はあまりに大きかった。選手権リーダーのノリスは2位フィニッシュ、ランキング2位のピアストリは4位――二人に与えられるはずだった貴重なポイントは、すべて失われた。

プラクティスでは起きなかった「激しい接地」

ピットウォールでレースの戦況を見守るマクラーレンのアンドレア・ステラ代表、2025年11月22日(土) F1ラスベガスGP決勝(ラスベガス市街地コース)Courtesy Of McLaren

ピットウォールでレースの戦況を見守るマクラーレンのアンドレア・ステラ代表、2025年11月22日(土) F1ラスベガスGP決勝(ラスベガス市街地コース)

なぜ、これほどまでにフロアが削れたのか。ステラは、その要因が決勝レースでの異常なマシン挙動にあったと説明する。

「レース中、両方のクルマで、プラクティスでは見られなかったレベルの激しいポーパシングが発生していた。これが路面との過度な接触を招いた」

さらに、レース後に両車に偶発的なダメージが見つかったといい、それがフロアのたわみを助長し、摩耗を加速させた可能性についても調査中だという。

実際、レース中のMCL39はアンダーフロアが路面と激しく接触し、他車よりも遥かに激しい火花を散らしていた。

また、FIAが聴聞でも認めたように、「違反は意図的なものではなく、レギュレーションを回避しようとする意図もなかった」とステラは釈明した。

ノリス「チームとして限界を攻めた結果」

タイトル争いの正念場で手痛い失格となったノリスはプレスリリースを通して、レース終盤に約14秒ものタイムを失う極端な「リフト・アンド・コースト」を行っていた理由は、プランクの摩耗を防ぐためだったと認めた。

「悔しい。レース終盤にマネジメントしなきゃならなかったけど、それがマシン側の問題だったことが分かった。そして残念ながら、それが失格に繋がってしまった」

「これだけのポイントを失うことになって本当に悔しい。チームは常に限界までパフォーマンスを求めているけど、今日はそのバランスを取ることができなかった。今となっては何も変えられない」

「だから気持ちを完全に切り替えてカタールに集中し、すべてのセッションで可能な限り最高のパフォーマンスを発揮することを目指すつもりだ」

ピアストリも「この週末をノーポイントで終えることになり残念だ」と振り返った。

「接戦が続いているだけに、どこでパフォーマンスを稼げるかを常に探っているけど、今回はそれをうまくやりきれなかった」

「気持ちをリセットして、残り2戦で可能な限り多くのポイントを獲得できるよう集中していきたい。どちらのサーキットも、これまでに僕らが強さを見せてきた場所だしね」

なお、失格によりノリスが大量リードを失った一方、ピアストリは逆にノリスとの差を24点に縮める結果となった。

ステラ「ドライバーたちに申し訳ない」

ステラは、週末を通して強さを示しながらも、チーム側の不備によりポイントを失った二人に謝罪した。

「チャンピオンシップの重要局面で、素晴らしい走りを見せてくれたランドとオスカーに、ポイントを失わせてしまったことを申し訳なく思う。そして、支えてくれているパートナーやファンにも同じ気持ちだ」

「非常に残念な結果だが、残り2戦で全力を尽くすという姿勢は変わらない」

失意のラスベガスを後に、マクラーレンは次戦カタールでの逆襲を誓う。


2025年F1第22戦ラスベガスGPの決勝では、2番グリッドからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季8勝目を挙げた。2位ランド・ノリス(マクラーレン)、3位ジョージ・ラッセル(メルセデス)が表彰台を占めた。

ロサイル・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦カタールGPは、11月28日のフリー走行1で幕を開ける。

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