
悪夢の再現は避けられる?「真っ当な金曜日」―6番手フェルスタッペンが語るモンツァでの手応え
2025年F1第16戦イタリアGP初日プラクティスを終えたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、その走行内容に一定の手応えを得たとして、深刻な競争力不足に苦しんだ昨年大会の再現は避けられるとの自信を示した。
昨年のモンツァでは、RB20が抱える弱点が一気に露呈。フェルスタッペンと当時のチームメイト、セルジオ・ペレスは予選で4列目に沈み、決勝も6位と8位にとどまった。特にミディアムタイヤのデグラデーションが大きな課題となった。
一方今年は、無線でクルマへの不満を漏らす場面こそあったものの、FP1で4番手をマーク。FP2では6番手に後退したが、首位ランド・ノリスにわずか0.199秒差まで迫った。
テクニカル・ディレクターのピエール・ワシェは、モンツァがカレンダーの中で最も低ダウンフォースの特殊なサーキットである点を強調し、「昨年はセットアップや安定性の確立に本当に苦労した。だから今年は、バランスやリヤウイングのレベル、タイヤマネジメントという観点から、その点に焦点を当てて取り組んでいる」と説明した。
セッションを終えてフェルスタッペンは、「悪くない滑り出しだった。昨年は僕らにとってかなり厳しい週末になったけど、今年は遥かに競争力があるように見える」と評価した。
さらに「クルマにも満足している。何人かがコースオフして大量の砂利を撒き散らす場面もあってトリッキーだったけど、やるべきことは残っているにせよ、全体としてはかなり真っ当な金曜日になったと思う」と振り返った。
一方で、「予選ではセッションが中断されてグラベルが取り除かれるかもしれないけど、決勝ではそう簡単にはいかないだろう。そうなると厄介になるね」と警戒感を示した。
2025年F1イタリアGPの初日FP2をトップで締め括ったのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)を0.308秒差で退けた。3番手にはカルロス・サインツ(ウィリアムズ)が続く結果となった。
FP3は日本時間9月6日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。