
ラッセル、会見を急遽欠席「まるでお腹に赤ちゃんが…」終盤の激痛を耐え抜き、マックス抑えて3位死守/F1マイアミGP
ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、マイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われた2025年F1第6戦マイアミGPで3位フィニッシュしたにも拘らず、国際自動車連盟(FIA)主催のトップ3会見に姿を見せなかった。
F1競技規則はトップ3フィニッシャーに対し、表彰式のほか、その後に行われるテレビインタビュー及びメディアセンターでの公式会見への出席を義務付けている。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
3位ボードの前に停まったジョージ・ラッセルの63号車メルセデスW15、2025年5月4日(日) F1マイアミGP決勝(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
だが、ラッセルはレース終盤に激しい腹痛に見舞われたため、「健康上の理由」により公式会見を欠席した。その結果、会見には、優勝したオスカー・ピアストリと2位のランド・ノリスのみが参加することとなった。
レース後、『F1 TV』のインタビューに応じたラッセルは、「最後の15周、ひどい腹痛に襲われてね。今もかなりキツい。まっすぐ立ってられない。お腹が本当に苦しいんだ」と語り、原因については「朝食をいつもよりちょっと多めに食べたんだけど、それが理由かもしれない」と説明した。
さらにスウェーデンのオンライン配信『Viaplay』のインタビューでは、笑顔を見せつつも前かがみになりながら、W15の足回りの硬さが影響した可能性に触れた上で、冗談交じりに次のように語った。
「まるでお腹に赤ちゃんがいるみたいな感じっていうのかな。何だが分からないけど、とりあえず大丈夫。でも兎に角、立っていられなくて、胃が痙攣しているみたいなんだ」
体調不良にも拘らず、ラッセルはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を2.312秒差で振り切り、今季4度目の表彰台を獲得した。これは昨シーズン1年間の獲得数に並ぶものであり、メルセデスにとってはマイアミGP初の表彰台となった。
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.
スマートフォンを見ながら談笑するメルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセル、2025年5月4日(日) F1マイアミGP決勝(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
2025年F1第6戦マイアミGPでは、4番グリッドからスタートしたオスカー・ピアストリ(マクラーレン)が3連勝を飾った。2位はランド・ノリス(マクラーレン)。3位表彰台はジョージ・ラッセル(メルセデス)という結果となった。
イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは、5月16日のフリー走行1で幕を開ける。