最終フリー走行前にパドックを歩くレッドブル・レーシングの角田裕毅とマックス・フェルスタッペン、2025年4月5日(土) F1日本GP(鈴鹿サーキット)

初入賞は通過点―角田裕毅、サウジGPに向け「自身にもっと厳しい要求を課していく」マックスも逆襲期す

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2025年F1世界選手権第5戦サウジアラビアGPに先立ち、レッドブル・レーシングの角田裕毅は、前戦バーレーンGPでの初ポイント獲得を通過点と捉え、今後は「自身にもっと厳しい要求を課していく」と強い意欲を示した。

初ポイントは「通過点」さらなる高みを目指す角田

角田はバーレーンGPを9位でフィニッシュし、レッドブル・レーシングの一員として初の入賞を果たしたが、その成果に満足することなく、次なるステップに目を向けている。

「バーレーンでレッドブル・レーシングのドライバーとして初めてポイントを獲得できたことは、本当に嬉しかったです。まだクルマに慣れている段階ですが、難しいフリー走行を乗り越えて、最終的にはしっかりとしたペースとパフォーマンスを引き出せたと思います」と角田は振り返る。

一方で、「もちろん、もっと良い結果を出したいと思っていますし、これから数週間はチームに慣れていく中で、自分自身にもっと厳しい要求を課していくつもりです」と語り、さらなる成長を誓った。

また、「チームとしても、もっと良く上手くやりたいと思っていますし、もっと上位で戦いたい。そのためにはチーム全体の努力が必要です」とも述べ、個人としてだけでなく、組織としての総合力を高めていく必要性も強調した。

さらに、「セットアップに関しては、VCARBの時よりも情報や選択肢が多く、エンジニアたちと一緒に毎日、学び続けています」と語り、トップチームならではの環境に順応しながら着実に成長を遂げている様子をうかがわせた。

サウジ、狙うは好位置からのスタート

ジェッダ市街地コースについては、「これまでとは大きく異なるサーキットで、壁も近く、路面も独特で難しい」としながらも、「予選で良い結果を残すことが目標です」と意気込みを語った。

「クルマを適切なウィンドウに持っていき、チームのために良い結果を残せるようベストを尽くします」

日本GPから続く3連戦の最終戦となるサウジアラビアGPは、体力的にも精神的にもドライバーにとって大きな負担を強いる。しかし角田にとっては、新たな環境に順応しながら結果を積み重ねていくための絶好の機会となる。

フェルスタッペンも巻き返し狙う

一方、チームメイトのマックス・フェルスタッペンも「バーレーンは僕らにとってかなり難しい週末だった」と振り返りながらも、「昨年のジェッダは僕らにとって相性が良かった」として、巻き返しに意欲を見せた。

2024年のサウジアラビアGPでは、フェルスタッペンが優勝、セルジオ・ペレスが2位を獲得し、レッドブルは1-2フィニッシュを果たしている。

「本格的な高速のセミストリートサーキットで、走っていて楽しいし、タイヤのデグラデーションも比較的少ない。だから、僕らにとって良いレースになるはずだ」

「これが3連戦の最後の週末ということで、最後のひと押しをかけたい。日本で見せたようなパフォーマンスを再現できるといいね」

F1サウジアラビアGPは、日本時間4月18日(金)22時30分からのフリー走行1で幕を開ける。予選と決勝を含めた全セッションはDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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