
リアム・ローソン、接触2件でペナポ3点を加算―ヒュルケン&ストロールとの事故を釈明
リアム・ローソンはレーシング・ブルズ降格後2戦目となった2025年F1第4戦バーレーンGPにおいて、2件の接触事故により計3ポイントのペナルティを科され、直近12ヶ月での累積点が5ポイントに達した。
ストロールとの”軽微”な接触事故
最初の接触はアストンマーチンのランス・ストロールとの間で発生した。
ローソンはターン1でストロールをオーバーテイクしたものの、エイペックスを逃したため脱出時の勢いが鈍り、ターン2進入前に再び前方を許す展開に。その際、十分なスペースを与えなかったことでストロールのリアと接触した。
スチュワードはこの件について、接触そのものが軽微であった点を酌量し、5秒ペナルティと1点のペナルティポイントを科した。
より重い罰則、ヒュルケンベルグとの事故
ストロールとの接触から15分後、今度は同じくターン1でニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)のイン側に飛び込み、車体側面に衝突した。
スチュワードは、「エイペックスを外したため、通常のレーシングラインを取ることができず、その結果として衝突した」と判断。10秒ペナルティと2点のペナルティポイントを科した。
ローソン「意図的な接触ではない」
レース後、ローソンは2件の接触事故について「正直、唯一のオーバーテイクのチャンスは、かなり遅めの突っ込みしかなかった。他のドライバーに当たろうとしてたわけじゃないけど、まあ、しょうがない」と語り、処分を甘んじて受け入れる姿勢を見せた。
17番グリッドスタートの16位フィニッシュと、クルマの競争力とは裏腹に、入賞には遠く及ばなかった。
「結果を残せなかったのは残念だけど、予選ではクルマの速さを感じたし、レースでもやっぱり速さはあった。ただ、後方スタートからできることには限りがある」とローソンは付け加えた。
ローソンは今回の2件のインシデントで合計3ポイントを加算。累積点が5ポイントに達した。第23戦カタールGPまでに7点を追加すると、最終アブダビGPで出場停止処分が科される状況だ。
2025年F1第4戦バーレーンGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が今季2勝目を上げ、2位にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
ジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは、4月月18日のフリー走行1で幕を開ける。