
これ以上の喜びはない―新人ハジャー、難関鈴鹿でF1初入賞「今年、初めて満足できた」レーシングブルズ首脳陣も絶賛
2025年F1第3戦日本GPの決勝が4月6日に鈴鹿サーキットで行われ、レーシング・ブルズの新人、アイザック・ハジャーがキャリア初となる入賞を果たした。予選7番手からスタートしたハジャーは、終始安定した走行で8位チェッカー。デビュー3戦目での快挙に「完璧なレースだった」と喜びを語った。
鈴鹿での初ポイント「これ以上の喜びはない」
「完璧なレースだった。正直、過去2戦では何かしら後悔が残ったけど、今日は全力を出し尽くした。今年、初めて心から満足できた」とハジャーは振り返った。
「8位という目標をしっかり達成できたし、他のクルマのトラブルなんかに助けられたわけじゃなく、純粋な実力で掴んだ結果だから本当に嬉しい。それも鈴鹿で初のF1ポイントを獲得できたんだから、これ以上の喜びはないよ」
VCARBは週末を通じて鈴鹿で高い競争力を発揮。コースに合わせたセットアップもバッチリで、「今日はデグラデーションがほとんどなく、終始、全開で走れた。走りに何の妥協もなかった」と振り返った。
予選では、シートベルトが股間を圧迫したことで激しい痛みに見舞われる珍事に苦しんだ。決勝では問題なかったのか?そう問われたハジャーは、「解決してなきゃ完走できてないよ!」と笑った。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
決勝8位を獲得しパルクフェルメで喜ぶアイザック・ハジャー(レーシング・ブルズ)、2025年4月6日(日) F1日本GP(鈴鹿サーキット)
チームも称賛「冷静な走り」「才能を証明」
チーム代表のローラン・メキーズは「アイザックにとって信じられないような週末だった。F1キャリアわずか3戦目、しかも鈴鹿という難コースで予選7番手、決勝8位という結果は驚くべきものだ」と高く評価。「53周にわたり、チームとともに完璧にレースを遂行し、初のポイントを獲得し、その才能を証明した」と絶賛した。
また、車両パフォーマンス責任者のギヨーム・デゾトゥーも「昨日の予選で示した強さを、今日の決勝でも見事に再現した」とコメント。「アイザックはレースを完全にコントロールし、タイヤとマシンをうまくマネジメントした」と冷静な走りを評価した。
次戦バーレーンへ「どんな条件でも戦える」
次戦バーレーンGPの舞台、バーレーン・インターナショナル・サーキットは、チームがプレシーズンテストで苦戦した場所だが、ハジャーは「かなりの自信がある」と強気だ。
「開幕3レースを終えて、僕らのクルマはどんなコンディションでも強いと分かった。バーレーンも楽しみだ。テストでは苦労したけど、今はかなり自信がある」と力強く締めくくった。
2025年F1第3戦日本GP決勝レースでは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がポール・トゥ・ウインで通算64勝目を上げた。2位はランド・ノリス、3位はオスカー・ピアストリと、マクラーレン勢がこれに続いた。
バーレーン・インターナショナル・サーキットを舞台とする次戦バーレーンGPは、4月11日のフリー走行1で幕を開ける。