F1日本GP:リタイア時の“停車位置”が明文化、鈴鹿で初適用―FIAが新指令

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2025年F1第3戦日本グランプリの開催に先立ち、国際自動車連盟(FIA)はドライバーに対し、リタイア時に車両を停止させるべき具体的な位置を明示した新たな指示を発令した。

これは今季より施行された改正F1競技規則に基づくもので、重大な損傷を負ったマシンがコース上にとどまることによるリスクを最小限に抑えることを目的としている。

新たなルールでは、「構造部品に重大かつ明白な損傷があり、ドライバーや他者に対して即時の危険をもたらすと判断される場合」、または「車両が正常にピットへ戻れず、他の競技者の走行を不必要に妨げる恐れがある場合」に、チームへリタイアを命じる権限がレースディレクターに与えられている。

本規則導入の契機となったのは、2024年のシンガポールGPでの一件だ。レッドブルのセルジオ・ペレスが損傷したマシンを無理にピットまでドライブし、危険な状況を招いたことから、チームには罰金、ドライバーにはグリッド降格のペナルティが科された。

今週末の日本GPでは、この新たなルールに対応する形でリタイア時の停止位置が明確に定められた。以下の表に記された赤色の区間ではコースの左側、緑色の区間ではコースの右側に、それぞれ車両を停止しなければならない。

2025年F1日本GPにおけるリタイヤ時の車両停止指定場所(鈴鹿サーキット)copyright Formula1 Data

2025年F1日本GPにおけるリタイヤ時の車両停止指定場所(鈴鹿サーキット)

今後のグランプリにおいて同様の措置が継続されるかどうかは、今週末の鈴鹿での運用結果とその評価に左右されることになりそうだ。

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