ルクレール最速も降格でフェラーリ戴冠遠のく、平川と岩佐の日本勢を含む若手7名が走行 / F1アブダビGP 2024《FP1》結果と詳報
シーズン最終第24戦となる2024年F1世界選手権アブダビGPのFP1が12月6日に行われ、シャルル・ルクレールが後続に0.221秒差のトップタイムを刻んだが、10グリッド降格ペナルティが科されたことで、フェラーリの逆転タイトルの可能性は遠のいた。
ルクレールは、1998年以来のコンストラクターズ選手権タイトルに王手をかけるマクラーレンのランド・ノリスを2番手に抑え、好調な滑り出しを見せた。だが、今季3基目のES(バッテリー)投入が必要となり、日曜のレースで降格処分を受けることが決まった。フェラーリはマクラーレンが持つ21ポイントのリードを逆転する必要がある。
トヨタで2度のFIA世界耐久選手権(WEC)チャンピオンに輝いた平川亮は、マクラーレンでFP1デビューを果たし、ノリスから1.332秒遅れの14番手を記録した。来週のポストシーズンテストでは、トヨタと提携するハースをドライブする。
角田裕毅に代わってVCARB 01をドライブした岩佐歩夢(RB)は、僚友リアム・ローソンから0.558秒の遅れの17番手を記録した。
ルクレールの弟、アーサー・ルクレールは初の週末走行でフェラーリSF-24を駆り、兄から1.858秒遅れの18番手を記録した。兄弟2人が同じチームでF1公式セッションを走行するのはF1史上初めてだ。
競技規則で定められた要件を消化すべく、計6チームがグランプリ参戦経験2戦以下のルーキーを起用した。また、エステバン・オコンから早期退団を取り付けたアルピーヌがジャック・ドゥーハンを繰り上がりデビューさせた結果、7名のルーキーがFP1で走行した。以下の括弧内の秒数はチームメイトとの差。
- 平川亮(マクラーレン 14番手/1.332秒遅)
- 岩佐歩夢(RB 17番手 / 0.558秒遅)
- フェリペ・ドルゴビッチ(アストンマーチン 9番手/0.033秒速)
- アイザック・ハジャー(レッドブル 15番手/0.394秒遅)
- アーサー・ルクレール(フェラーリ 18番手/1.858秒遅)
- ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ 19番手/0.971秒遅)
- ルーク・ブラウニング(ウィリアムズ 20番手/1.137秒遅)
ルーキーの中で最も印象的なパフォーマンスを発揮したのはドルゴビッチだ。チームのリザーブ・ドライバーで、2022年のFIA-F2選手権チャンピオンは、同じAMR24をドライブしたフェルナンド・アロンソを2つ上回る9番手をマーク。 ルーキー最上位につけた。
アロンソはチーム無線を通して「クルマは史上最悪で、トラフィックへの対応も史上最悪だ。次からは自分でアウトラップを走る」と激怒した。
2025年のRB昇格の可能性が取り沙汰されるアイザック・ハジャーは、ガブリエル・ボルトレートとのF2タイトル最終決戦を前にレッドブルRB20に乗り込んだ。ターン7でスピンを喫する場面があったものの、シート喪失報道が過熱するセルジオ・ペレスから0.394秒遅れの15番手でセッションを終えた。
来季フェラーリに移籍するルイス・ハミルトンは、メルセデスでの最後の週末を3番手でスタートさせた。前戦カタールGPでの一件を巡りマックス・フェルスタッペン(レッドブル)との対立が深まるチームメイトのジョージ・ラッセルは4番手に続いた。
オースティンでのアップグレード以降、好調続きのガスリーは5番手につけ、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が6番手に続いた。ハースは2台揃って力強いパフォーマンスを発揮し、ケビン・マグヌッセンも8番手を記録した。
FP2は日本時間12月6日(金)22時から1時間の日程で開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。
2024年F1第24戦アブダビGPフリー走行1(FP1)リザルト
Pos | No | Driver | Team | Time | Gap | Laps |
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1 | 16 | ルクレール | フェラーリ | 1:24.321 | 19 | |
2 | 4 | ノリス | マクラーレン | 1:24.542 | +0.221 | 25 |
3 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 1:24.806 | +0.485 | 27 |
4 | 63 | ラッセル | メルセデス | 1:25.165 | +0.844 | 27 |
5 | 10 | ガスリー | アルピーヌ | 1:25.333 | +1.012 | 24 |
6 | 27 | ヒュルケンベルグ | ハース | 1:25.373 | +1.052 | 23 |
7 | 43 | コラピント | ウィリアムズ | 1:25.382 | +1.061 | 24 |
8 | 20 | マグヌッセン | ハース | 1:25.444 | +1.123 | 25 |
9 | 34 | ドルゴヴィッチ | アストンマーチン | 1:25.471 | +1.150 | 22 |
10 | 11 | ペレス | レッドブル | 1:25.483 | +1.162 | 26 |
11 | 14 | アロンソ | アストンマーチン | 1:25.504 | +1.183 | 23 |
12 | 30 | ローソン | RB ホンダRBPT | 1:25.563 | +1.242 | 27 |
13 | 77 | ボッタス | ザウバー | 1:25.611 | +1.290 | 23 |
14 | 28 | 平川亮 | マクラーレン | 1:25.874 | +1.553 | 19 |
15 | 37 | ハジャー | レッドブル | 1:25.877 | +1.556 | 22 |
16 | 24 | 周冠宇 | ザウバー | 1:25.921 | +1.600 | 23 |
17 | 40 | 岩佐歩夢 | RB ホンダRBPT | 1:26.121 | +1.800 | 24 |
18 | 39 | ルクレール | フェラーリ | 1:26.179 | +1.858 | 22 |
19 | 61 | ドゥーハン | アルピーヌ | 1:26.304 | +1.983 | 24 |
20 | 46 | ブラウニング | ウィリアムズ | 1:26.519 | +2.198 | 22 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 28℃ |
路面温度 | 41℃ |
セッション概要
グランプリ名 | F1アブダビGP |
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セッション種別 | フリー走行1 |
セッション開始日時 |
サーキット
名称 | ヤス・マリーナ・サーキット |
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設立 | 2009年 |
全長 | 5281m |
コーナー数 | 21 |
周回方向 | 反時計回り |