ザウバーF1、組織再編で3部門に新たなトップ…元フェラーリのルエダが加入
組織改革の一環として、元フェラーリのスポーティング・ディレクター、イグナシオ・ルエダが、長年に渡ってスイス・ヒンウィルのチームに在籍してきたビート・ツェンダーの後任として、ザウバー・モータースポーツに加わることが発表された。
1980年代からザウバーの一員としてチームに貢献してきたツェンダーは、2025年初頭にスポーティング・ディレクターの職を退き、「シグネチャープログラムおよびオペレーションディレクター」としてチームに残る予定だ。
ザウバーによるとツェンダーは、「この新しい役職を通し、ザウバー・モータースポーツの豊かな伝統を継承し、その中核となる価値を守り、革新と未来の形成を主導していく」ことになる。また、2025年を通じて組織変更が円滑に進むよう監督する役割を担う。
ツェンダーの後任には、ジョーダン、ルノー、ロータスでキャリアを磨き、2021年から2023年までフェラーリでスポーティング・ディレクターを務めてきたルエダが就任する。
さらに、ジャンパオロ・ダッラーラが新設のレースエンジニアリング責任者としてチームに加わる。ダッラーラは以前にもザウバーに所属していたが、2016年以降はコンサルティング会社を経営し、幾つかのモータースポーツプロジェクトに関与していた。
この人事についてザウバーは、「車両性能に関連するあらゆる観点から、最適な体制を整え、共同運用アプローチを確立するための措置の一環」として、レースエンジニアリング部門を技術グループに統合したことによるものだと説明した。
アウディのワークスチームとして参戦する2026年のF1シーズンに先立ちザウバーは、今回の人事変更により「新たな自信を得てこの先に待ち構える課題や機会に備えるとともに、ファクトリーチームとしての明るい未来に向けて組織を強化していく」と付け加えた。