フェラーリのガレージ裏に立つフレデリック・バスール代表、2024年F1メキシコGP
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

フェラーリ、”影を潜めて”虎視眈々「完璧な状況」とバスール…F1メキシコ決勝に向けレッドブルとマクラーレンに不吉な警告

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カルロス・サインツが今季初のポールポジションを獲得したF1第20戦メキシコGP予選を経てフェラーリのフレデリック・バスール代表は、「注目されない状況」にあることがフェラーリにとってのアドバンテージだと語った。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とランド・ノリス(マクラーレン)によるタイトル争いが熱を帯びる中、フェラーリは前戦アメリカGPで1-2フィニッシュを飾り、コンストラクターズ選手権で2位レッドブルに8ポイント差、首位マクラーレンに40ポイント差にまで忍び寄った。

オースティンでのノリスに対するペナルティを巡って場外では、レッドブルとマクラーレン陣営による論争が繰り広げられた。パドックの関心は一層、両チームに注がれた。

撤回を求めたマクラーレンの再審請求が却下されてなお、裁定の根拠となったFIAドライビング標準ガイドラインの妥当性を巡っては様々な意見が飛び交い、FIAはガイドライン改訂の方針を示した

エルマノス・ロドリゲスでのグリッド争いでは、フェルスタッペンとノリスが順当にQ3に駒を進めて各々、2番手と3番手を記録した一方、彼らのチームメイトは揃ってQ1敗退を喫した。その結果フェラーリは、タイトル争いを繰り広げる中で唯一、2台をトップ10に送り込むこととなった。

予選を経てバスールは「我々には、注目されない立場にいるというアドバンテージがある」と語った。

「話題の中心はランドとマックスの争いや、ザク(マクラーレンCEOのブラウン)とクリスチャン(レッドブルのホーナー代表)の対立、そしてメルセデスと、あとは誰だったか分からないが、彼らの争いにある。私に言わせれば、これは完璧な状況だ」

サインツのポールラップは後続を全く寄せ付けぬ完璧なものだったが、バスールは、フェラーリが焦点を当てていたのは予選でのシングルラップではなく、レースでのロングランであるとして、ライバルチームに警告を発した。

「Q3の2ラップはいずれもポールにふさわしいタイムだった。我々はレースペースにウェイトを置いていたため、こうなるとは予想していなかった。だから本当に良いニュースだ」

「我々はポールポジションを期待していたわけではない。むしろ明日のレースに重点を合わせていたんだ」

フェラーリは日曜のレースでサインツがポール、シャルル・ルクレールが4番グリッドに着く。

スタートポジションで全車がフィニッシュした場合、フェラーリはレッドブルに11点差をつけてランキング2位に浮上し、マクラーレンとの差を37点にまで縮めることになる。


2024年F1メキシコGP予選ではカルロス・サインツ(フェラーリ)がポールポジションを獲得。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

決勝は日本時間10月27日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周4,304mのエルマノス・ロドリゲス・サーキットを71周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

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