セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング)、2024年9月12日(木) F1アゼルバイジャンGPメディアデー(バクー市街地コース)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

ペレス、不振を巡りメディアの理解不足を指摘「マックスでさえ」感じるほどに悪化したRB20の問題とバクーでの見通しを語る

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2024年シーズンのほぼ全体を通してスランプに苦しみ続けている状況を巡りセルジオ・ペレス(レッドブル)は、メディアを含む「一部の人々」の理解不足を指摘した。

開幕6戦中4戦で表彰台に立つという好調なスタートを切り、早々に2年の契約更新を手にしたペレスだが、その後の12戦では一転、トップ5以上でフィニッシュできていない。

一方、同じRB20をドライブするマックス・フェルスタッペンは、サマーブレイク明けのオランダGPで2位表彰台を獲得するなど、依然として上位を争っているが、開幕10戦で7勝を挙げたのとは対照的に、直近6戦は優勝から遠ざかっている。

フェルスタッペンが苦戦し始めたことで、自身のこれまでの主張の正当性が証明されたと感じているかと問われたペレスは、ドライビングスタイルの違いが問題の程度を左右していると指摘し、「マックスは単に、僕らが抱えている問題に対して敏感じゃないんだ」と説明した。

「一部の人々、特にメディアは理解していないけど、ドライビングスタイルが違うと至る結論が異なることがある。問題は…いや問題じゃなく良かったことだけど、マックスは僕よりも一連の問題に対して感度が低い」

「10~12レース前から僕はこうした問題について不満を口にしていたけど、今ではその問題が大きくなりすぎて、マックスでさえもそれを感じている」

コンストラクターズ選手権で2位マクラーレンに8点差にまで詰め寄られる中、風洞との相関性やグランドエフェクトカー特有のバランスに関するRB20の問題について、チームは全力で解決策を模索している。

一連の成績不振についてペレスは、今シーズンに限らず「おそらく過去15ヶ月間にわたって抱えていた問題」であり、「マシン開発の方向性、そして僕らが取ってきた道筋」が要因だと述べ、解決策が導入されることで自身のスタイルにより適したクルマに仕上がるはずとの期待を口にした。

「データにはかなりハッキリとこの問題が表れていて、チームも十分にそれを認識している。すぐに問題を解決できることを願ってる。そうすればクルマからさらに多くのパフォーマンスを引き出せるはずだ」とペレスは付け加えた。

パドックを歩くレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス、2024年9月12日(木) F1アゼルバイジャンGPメディアデー(バクー市街地コース)Courtesy Of Red Bull Content Pool

パドックを歩くレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレス、2024年9月12日(木) F1アゼルバイジャンGPメディアデー(バクー市街地コース)

2021年と2023年の優勝が象徴するように、バクー市街地コースはペレスが最多優勝記録を持つサーキットであり、レッドブルは過去3大会で勝利を収め、そのうち2回は1-2フィニッシュを達成している。

ペレスは今週末のアゼルバイジャンGPで過去の再現を達成する自信はないと認める一方、シミュレーター上でのバクーにおけるRB20は「今シーズン最高のバランスを感じた」として、「理論上はここが一番のチャンスに思えるし、次の2つの週末も上手くやれるはずだ」と前向きな姿勢を示した。

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