角田裕毅、突然のペース低下でQ3及ばず「当然悔しい」一方で決勝に向けては”前向き”姿勢
突然のペース低下に見舞われ、24日(土)のF1第15戦オランダGP予選でQ3に及ばず13番手に留まった角田裕毅(RBフォーミュラ1)は、「もちろん悔しいです」とする一方、追い抜き困難なザントフォールトでの逆転入賞は可能との前向きな姿勢を見せた。
週末唯一のドライ・プラクティスとなったFP2で7番手を刻んだだけに、同じドライ・コンディションで行われた予選ではQ3進出が期待されたものの、低い路面温度か、それとも雨によってリセットされた路面か。トップ10入りは叶わなかった。
Q1では1セット目の計測を終えて17番手に留まり、自身より0.026秒速い16番手をマークした僚友ダニエル・リカルド共々、ノックアウト・ゾーンに沈んだが、急激な路面改善を背景に最終ラップで12番手を刻んでQ2に駒を進めた。
続くQ2では1セット目に中古のソフトを履いて13番手をマーク。その後、新品に履き替え、最終ラップでは全セクターを自己ベストでまとめたが、Q3には0.110秒及ばず13番手でノックアウトした。
クルマが好調の中で、僅差でQ3を逃した感想について問われた角田裕毅は「そうですね、もちろん悔しいです。トップ10争いはかなり接戦でした」と振り返った。
「でも正直なところ、自分のラップにはかなり満足しています。単純にペースが足りなかったのだと思います。FP2と比べるとかなりペースが落ちた感じでした」
「FP2のペースはかなり良かったのですが、Q1では突如、かなり苦戦することになってしまい、Q2に進むためにほぼ100%の力を出し切らなければなりませんでした」
「何が起きたのかを確認する必要がありますが、10番手までコンマ1秒差とはいえ、かなり大きな差だと感じました」
鈴鹿サーキットのように、コース幅が狭く、その脇をグラベルと芝が囲むオールドスクールなザントフォールトはオーバーテイクが難しいコースだが、角田裕毅はポイント獲得は可能だと考えている。
入賞のチャンスはあると思うか?との質問に対して角田裕毅は「そうですね。ポイント獲得に向けてレースをスタートするには悪くないポジションだと思います」と返した。
「それにこの2日間は天候がかなり不安定でしたし、去年もレース中に突然、雨が降ったりしたので、何が起こるか分かりませんし、最善を尽くすつもりです」
「少なくともFP2でのロングランのパフォーマンスは悪くなかったので、これを最大限に活かしていきたいと思います」
インタビューの後、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に3グリッド降格ペナルティが科され、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が技術規定違反により失格となった。これに伴い角田裕毅は11番グリッドからレースに臨む。
2024年F1オランダGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.356秒の大差つけてポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間8月25日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。