角田裕毅昇格…ハミルトンにF1オランダGP降格ペナルティ、ペレスへの走行妨害で
2024年のF1第15戦オランダGP予選でセルジオ・ペレス(レッドブル)に対する妨害があったとしてスチュワードは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に3グリッド降格ペナルティを科す決定を下した。
本来であれば15番グリッド降格となるところだが、アレックス・アルボン(ウィリアムズ)が技術規定違反で失格処分となったため、7度のF1王者は14番グリッドに着く。予選13番手の角田裕毅は11番グリッドに昇格した。
8月24日(土)の予選Q1でペレスは、低速で走行するハミルトンに遭遇したことでフライング・ラップ中のターン10でアクセルを緩めざるを得ず、「このバカは何をやっているんだ?」と苛立ちをあらわにした。
結果的には最終ラップでトップタイムを刻み、無事にQ2へと進出したが、1セット余計にソフトタイヤを使わなければならなくなったとして、ハミルトンのせいで「1セットを無駄にした」と不満を表明した。
現地17時から行われた聴聞会を経てジョニー・ハーバートを含む4名のスチュワードは、ハミルトンが競技規則第37条5項に違反したと判断した。
スチュワードによるとハミルトンは、ターン8にアプローチした際に、フライング・ラップ中のペレスが接近していることを無線で知らされており、進路を譲るためにターン8の出口でレーシングラインを離れた。しかしながら、続くターン9の出口で再びレーシングラインに向かった際にペレスが背後に現れた。
ハミルトンが妨害を避けようとした点を認めつつもスチュワードは、妨害があったのは「明白」であると判断し、「他車を妨害しないよう、もっと減速できた」と指摘。判例に則りグリッド降格ペナルティを科す決定を下した。
2024年F1オランダGP予選では、ランド・ノリス(マクラーレン)がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に0.356秒の大差つけてポールポジションを獲得した。
決勝レースは日本時間8月25日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4307mのザントフォールト・サーキットを72周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。